かみさまはかわりばんこにねむる

 
まち
ねむるあいだ
空から海が落ちて
まち
ねむるあいだ
沈んでいるのです
ねむらないぼくたちはそのあいだ
さかなになって
あしを捨てて こえを捨てて
吐きだすあぶくの
おおきさだけで会話をするのです

明け方
潮は引いて
アオからアオへ
まちはなにごともなく
海へ一礼をして
ぼくたちはなにごともなく
ひれをあしに変えて
しゃがれたこえを拾う

まち
ねぼけまなこの
置いていかれたくじら
きみも見たことがあるでしょう
きみも忘れたことがあるでしょう



#詩 #poem #海 #夜 #海中都市

生活になるし、だからそのうち詩になります。ありがとうございます。