分業時代のマンガ制作~キャラの性格を表す立ち位置や世界観を表す小物の役割
自分の物語がマンガ化・映像化されたところが見たい!ということで、絵の描ける人にネーム制作をお願いし、Twitter経由で持ち込みすることを目指しています。
原作となってる医療ファンタジー小説はこちら。
相変わらずシナリオ担当としてはすることが全然なくて、基本的にネームが上がってくるのを正座して待つという日々がつづいています。
現在はTwitter持ち込みを目指していますが、門戸は広い方がいいので、応募できそうなコンペには出しまくろうと考えています。
企画書+「ネーム」「漫画」「脚本」「動画」で応募して、受賞するとアニメにしてくれるっていう素敵なやつがあったよ。
脚本でも出せるようなので、絵は描けないけどチャレンジしてみたい!って方はぜひ応募しましょう!
世界観のすり合わせがいい感じにいったおかげか、最近のネームは「おおー!かっこええー!」って思うことばっかりです。
俯瞰とか見上げる感じの絵柄が入ると、ストーリー関係なくおもしろく見える説があることに気づき始めてますよ。
プレッシャーかけてくる感の猫の表情がとてもいい!
この猫さん、役職的に看護師なんですが、帽子をかぶせるかどうかで葛藤がありました。もともとかぶせてたんですが、最近って看護師さんは帽子かぶらないらしいんですよね。
ぶつかって何かにひっかかっちゃうとか、衛生的でないとかいろいろ理由があるみたいです。
ファンタジーといえど、リアリティも出したい身としては、作中の看護師の帽子も廃止すべきなんですが、マンガの場合「帽子がある」というのは、役職を見た目で分かりやすくするという意味合いもあるんですよね。不衛生とかぶつかるとか関係なく、物語の都合です。
看護師役の猫が帽子をかぶっていて、ほかの猫も同じ帽子をかぶってたら、見ただけでその猫が「看護師だろう」と予想がつくというか。
今回は考えた結果、「猫だから毛が多い=毛を少しでも落とさない」ために帽子をかぶっているということで帽子をかぶってもらうことにしました。耳だけ出して顔全体覆う衣装とかでもよかったかもしれないですね。(今後のために考えておこう)
もう一つ気になったのは、このシーン。
道端で倒れた猫をみんなで病院まで運ぶシーンです。
巨大病院の雰囲気が出ててかっこいいー!って思ってたんですが、何度も読み返しているうちに、主人公の女の子の立ち位置は一番後ろなんじゃないかと思えてきたんです。
この時の主人公は、まだ世界の様子も同行するネズミのことも信用しておらず、逃げ出すために情報収集をさりげなくしているんですね。町の暮らしや設備、科学技術のレベルなどを観察しているところです。あと、彼女は積極的に医療に関わりたいと思っていないので、まんなかを歩くかなぁと考えたのです。その心情を考えたら、一番後ろをついていくんじゃないかなと。
ネーム担当の方から「いや、彼女の職業的に…」という話をいただいて、どっちのほうが自然かという話し合いをしたんです。キャラクターの性格は言動や選択によって出てくるので、こういうところに気を付けられるようになると、自分でネームを描く時にもよさそうだなと思いました。
キャラクターがパーティ内のどこにいるかって、そのキャラの性格も表しますね。逆にマンガを読むときに気にしたらおもしろそうです。
あとは世界観を表す小物類。点滴は通常、プラスチックバッグなんですが、見た目がかっこいいからという理由でガラス瓶にしてもらっています。アンティークっぽい。かっこいい。
病院入口。立札がめっちゃかっこいい!近代的な建物なんですが、立札はきっとアンティーク調のやつですね。迷ったら現実としての役割や利便性よりもかっこいいほうがいい。だって物語だもの。
そんな感じで、地道に作業は進んでいます。
ちなみに33ページある字コンテ(シナリオ)のまだ6ページ目です。ネームはすでに23ページ。ネームにするってたいへん、、!!
ここまで読んでいただいてありがとうございます。
連載されたいっ。
ここまでの作業経過はこちらにまとめています。マンガ持ち込みしたい、原作やってみたいという方はぜひご参考に!
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