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韓国釜山のアーティスト・イン・レジデンス~Hongti Art Centerの条件とかまとめ

みじんこ記事スポンサーありがとうございます!この記事が未来の日本人アーティストさんにとっても助けになりますように。今日は韓国釜山のアーティスト・イン・レジデンス~Hongti Art Centerの細かい条件のご紹介です!

参加するとこんないいことあるよ

韓国のレジデンスは他の国と比べても条件がいいところが多いんですが、参加先によってその条件もいろいろです!ウルサンにあったMOHAに参加したときは、光州ビエンナーレの開催時期とかぶっていたこともあり、1泊のアートツアーを組んでくれました。テジョンのTEMIでは自分の好きなものを12時間学べるスタディプログラムがあり、私は陶器制作を韓国人のアーティストさんに習いました!

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今回のHongti Art Centerは3か月の制作費が1,200,000ウォン(約11万円)出ます。自室とアトリエあり(一体になってるとこもあるんですが、ここは別)。月の滞在費が多少かかりまして、84,700ウォン(約8000円)を銀行振り込みしないといけません。外国人は制作費の支払いと振り込みのためにまずは銀行口座をつくるところから。私はテジョンのレジデンスですでに作っていたので、そちらを使用させてもらいました(カードだけすでに廃棄してしまったので、もう一度つくってもらいました)。

✓ 合わせて読みたい  韓国釜山のアーティスト・イン・レジデンス~Hongti Art Center館内の様子 

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アーティストとしての義務は、レジデンス内での展示1回とオープンスタジオ1回。オープンスタジオとかワークショップっていう言葉の意味合いが、各国でけっこう違うので、どこに行くにしろけっこうちゃんと確認したほうがいいです。TEMIの時はオープンスタジオの義務がありましたが、展示は任意でした(参加時期にもよると思います)。

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オープンスタジオっていうのは、レジデンス全体のイベントで、全アーティストが自分のアトリエを公開し、アトリエ内でミニ展示+ワークショップを行います。私は展示時期とかぶっていたので、ワークショッププログラムを広い展示室でやろうって思ってたんですが、それはNGみたいで。そのあたりの意志疎通がうまくいかずにゴニョゴニョしちゃいました。

展示プランにもけっこう体験型のワークが多く、本当は自分は展示室をうろうろして説明しまわって、スタジオ(アトリエのこと)は体験型の「診察室」という作品のみ置いて放置、みたいにしたかったのですが、オープンスタジオの2日間は、アーティストはアトリエ待機のようで、展示室はあまり見に行けなさそうなのです。2日間で100人くらい人が来るようなので、「調剤薬局」というお菓子で薬をつくれる作品のそばにいて様子を見たくはありますが、どちらにしろ、参加してくれる方々が医療行為を楽しんでくれるといいなと思っています。

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オープンスタジオにはアーティストフィーといって報酬が出ましたが、これが50万ウォンです(約4万9千円)。画材代にしなさいとかの指定があるわけではないので、住居や生活費はこれで出ますね。

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それ以外では、月に一度、最終水曜日にみんなで遊びに行くというプログラムがあります笑。美味しいもの食べたり展覧会見に行ったりできるのでとても楽しい!ほかに、周辺の美術館でオープニングなどあれば連れてってもらえます。他のレジデンスでも連れてってもらえるのとかあるんですが、「公式」に連れてってもらえるっていうよりかは、スタッフさんの善意的なところも多かったので、予算が出て行けるっていうのは、ありがたいですね。

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それ以外に批評家さんとのマンツーマントークのプログラムがあり、自分で指定した批評家、アート関係者に会うことができます。私がお願いしたのはちょっと有名すぎの人ばかりだったようで(ベネチアビエンナーレの審査員とか)、TEMIでもHongtiでも最終的にはレジデンス側が合う人を選んでくれました。批評家さんとのトークの時には、日本語通訳をつけてくれます

これは本当に助かる!アートってかなり専門的なものだし、説明の仕方でどうにでも解釈が変わってしまうものでもあるので、自分からの「一次発信」は丁寧に、なるべく正確に届けたいんですよね。だから通訳さんつけてくれるのは本当にありがたいです!

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ほかにゲストルームがあって、展覧会を見に来る人とかを泊めることができます。自分の部屋だったらいつでも泊めていいようなんですが、シングルベッドなんですよね。。あくまで「緊急用」の部屋なので、遊びに来る友達をいっぱい呼びすぎないように気をつけましょう。今回、展示期間中に母を招待するのですが、母はOKでした!展示に関連するゲストを呼ぶなら割と大丈夫かもしれないですね。

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今年は釜山文化財団の10周年ってこともあるからかもしれませんが、レジデンスアーティストの美術館でのグループ展が2回あるんですよね。かなりいい場所でやる(釜山のClayarch MuseumとF1963)ので、それも本当にありがたい!(ちなみにこの美術館展示はどちらも報酬が出ました。海外に行ってる韓国人アーティストさんをオープニングに招聘したり、海外から作品送付が必要な場合には、そのあたりのコストも含めて払われると思います)

3か月くらい展示してるっぽいんですが、こんな長期展示するのも初めてかもなぁ。なにより、荷物をすぐに持って帰らなくていいのが本当に助かる!(切実)あとはレジデンス終わりに今年のレジデンスアーティスト作品集みたいなカタログをたぶんつくってもらえます。

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応募条件

応募に必要なものは、レジデンス中の制作企画と制作スケジュール(一年前に書いたのを今、改めて見返してみましたが、完全無視してますね・・)、制作にかかる費用(予算)、ステートメント、CV、学歴です。

書類審査に通るとスカイプ面接があり、結果が出るまで1週間~10日くらい。韓国のレジデンスは結果が早いのはとても助かります。スケジュール組みやすいですからね。面接は面接官が英語が話せないようで、こちらが英語で説明し、通訳さんが英語から韓国語に翻訳して行うような感じです。国内アーティストより外国人アーティストのほうが倍率低めなのと、条件の割にほかの海外レジデンスより倍率かなり低いので、まだレジデンス慣れしてない人にもお勧め。あと、韓国はスタッフさんで日本語が話せる人が割といます。

以上でした!
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