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分業時代のマンガ制作~実はマンガをTwitter持ち込みしたよ。

かねてからの目標だったマンガのネームをTwitterで凄腕編集者に持ち込む、というのをついにやりましたよ!(*´▽`*)わーい!

土曜日に送ってしまったんですが、すぐに「週明けに見ます!」という連絡をいただき、月曜の朝に編集者さんから電話がきたのでめっちゃびっくりしました。動揺しまくってしまったので、録音して言われたことを聞き直すとかできなかった!次はすぐに録音ボタン押せるように心の準備しておくよ!

持ち込むことが目標

そもそも持ち込み(凄腕編集者に見てもらう)ということがしたかったので、とりあえず目標達成です!なんでこれをやりたかったかと言うと、私がマンガ執筆初心者だからですね。

初めて書いた長編小説をなるべく多くの人に読んでもらうにはどうしたらいいかなーって考えていたタイミングで、すごく有名なマンガ編集者さんがTwitterで持ち込み受付しているという話を耳にしました。文章原稿で送ってみたんですが、文章ではダメでネームなら必ず見させていただきたいというめっちゃ丁寧な返信をいただきました。(持ち込み時におっしゃってたことですが、文章原作のみだとおもしろいかどうか分かんないんだそうです)

ゼロからネーム制作はそこそこ無理ゲーだと思っていたタイミングで、ネームを描いてくださる方が見つかったので、持ち込みを目指してみたよ、というのがここまでの経緯です。

ネーム原作としてシナリオだけを書く場合、作画は別なので、作画担当者にどう伝えていかないといけないか、など実際にやってみて分かるところは多かったので、とてもよかったです!

ここ最近、ネームを担当してくださってる方の本業の方がお忙しくなってきたようで、作画を同じペースで進めるのがかなり大変なご様子になってきました。

今回持ち込んだネームはシナリオでいうと33ページ中7ページまでのところ。本当は1章分全部できてから持ち込みたかったのですが、現況のペースだと1章分のネームができあがるまでに1年以上かかってしまいそうな感じでした。

手の届く可能な限り高いレベルの人に早く会う

私としては「早く持ち込む」というのをやりたかったんですね。なぜかというと、今回のTwitter持ち込みって、その編集者さんが個人でやってることなので、「やっぱりやめますー」って言われたらそれでトップ編集者さんに見てもらえるというゲートが閉じられてしまうからです。今日からTwitter持ち込みはナシで、みたいなことも全然ありえるし、10年後も受け入れてくれてるとはとても思えません。ゲートが開いているうちに、現状のベストでとりあえず出す、がしたかった。

表現の世界に正解はないですが、初心者がそれでもやりたいと思った場合に、最初の一歩としてオススメしたいのは「手が届く可能な限りトップの人に直接話を聞く」です。

現在の本業の現代アートをやり始めたばかりの時に、私は村上隆さんに会いに行きました。当時はGEISAIとか会いやすいチャンスがありましたが、今はなくなってしまいましたよね。ギャラリーオープニングなどでは会えると思うのですが、会いたい人も多いと思うので、ゲートはかなり閉じられてしまったと思います。

私がこれまで7~8年くらい現代アートをやってきて、一番削れたと思う時間は、そこそこアートが分かりそう、みたいな人のアドバイスをちゃんと聞いて右往左往してしまったことです。他の分野は分かりませんが、現代アートは本人が自分で成長するしかないと私は思っています。正解がない世界で、自分で自分の正解を積み上げて高くしていく、それがもしかしたら誰かに見られるかもしれない、みたいな感じです。

ただ、完全に初心者の場合のみ、アドバイスを初期に受けたほうがその後の成長が早いと思っています。手が届く可能な限りトップの人に話を聞く、というのは、「トップの人がどういう視点で作品を見ているか」を知るためです。同じ視点で作品を見られるようになると、最初の成長がすごく早くなるんじゃないかと思っています。どっち側を向いて走ればいいのか最初に把握しとく、みたいなイメージです。

この時、アートをたくさん集めてる、マンガをたくさん読んでる、だけど自分ではつくったことがない、自分で有名作家を育てたことがない、みたいな人のアドバイスに従ってしまうと、数年単位で時間をムダにします。ここを短縮する方法が「手が届く最大限のトップに聞く」あるいは「トップと直接話す機会が多く内情を知ってそうな人に聞く」だと思っています。

表現者の相棒は自分だけ。最初の頃って、誰がいいアドバイスをくれる人かって自分で分からないんですよね。基本的に、自分の強みを伸ばすようなアドバイスの場合には聞いてもいいですが、そうじゃない意見はスルーでいいと私は思っています(現代アートの場合です。マンガは編集者という存在があるので、そこを頼ったほうがいいのかもしれませんが、わかりません!)。

マンガ業界のトップ編集者は、現代アートで言えば著名ギャラリーのギャラリストにあたるかなと思うんですが、たとえマンガ好きだったとしても、編集者のすごい人とかあんまり分からないですよね?

「みじんこ」がアルというマンガサイトのライターをやっているおかげで、トップな人たちが誰だかを効率よく知ることができました。業界の中に早めに入り込んでよかった。ありがとうございます!(ちなみにアートのほうも最初はライターとして取材に行くところから始めました)

どんな状態で出したの?

もともと1章分の話のキリがいいところで出したかったのですが、それだと時間がかかりそう、ゲートが閉まる前に出したい、という事情があったので、現状できている段階を無理やり連載1話目みたいに私が切り貼りして出しました。

「連載の1話目っぽすぎですよ」って言われたんですが、本当すみません。おっしゃるとおりです。でも、最初にどんなことを越えないといけないかが分かったので、とても宝な時間でした!貴重なお時間をありがとうございます!

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お話しいただいた具体的な内容はこんな感じでした。

※ここからは有料記事です。もともとネーム作画を無報酬(成功報酬でいいから頑張りなさい的な好意)でやってくださってたので、この記事が売れた分を手数料てきとうに引いて謝礼としてお支払いしようかなと思っています。そんなわけでちょい高めです、すみません。

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