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「好きなものがたくさんあった場合、いったいどれから大事にしたらいいんだろう」の話

「私はアートを創るのが好きですが、こうして新しい町を歩いたり、話したことがない人たちと話したりするのも好きです。だけど、好きなものがたくさんある時は、いったい何から優先したらいいんだろうって思う時があるんです」
 一番はアート制作のはずだ。でも制作に必要なアイデアはたぶん、町をひたすらに歩き回っている時にやってくる。読みたい本があって、会いたい人がいて。人生はいつだって忙しい。
「やらなきゃいけないことは分かってるんですけど、他のことに気持ちが持っていかれてしまうこともたくさんあって。なんか、うまくコントロールできればいいんですけど」
 気になることを延々と考えてしまって、物事が何も進まずに一日が終わってしまうこともけっこうある。やるべきことをきちんと進めている自分自身が、自分でも好きなはずなのに。創るということは、手を動かすよりも考えることの方が長くて、目の前に成果物ができないと、焦りばかりが募ってしまう。
「心の中で燃え上がるものがあるなら、それを止める必要なんてないと私は思うけどね」

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