LINEマンガManga Meetup#3 @Online参加レポート / インディーズ運営チーム
2020年6月6日、100人近くが参加したLINEマンガ インディーズ運営チームによるManga Meetup#3 @Onlineの参加者レポートです。
※資料のスクショはNG、テキスト公開は無制限にOKのイベントでした。
どんなイベントなのか、参加方法はどんなだったかとかの詳細はこちら。
2013年に始まったLINEマンガ、月間アクティブユーザーや平均利用時間、国内DL数が1位だそうです。
読者は20~30代が多く(特に20代)、男女比は4:6で女性がやや多めです。
ユーザーは80%がオリジナル作品を読んでいます。
マンガサイト「アル」のライターさんがまとめたLINEマンガオリジナルのおすすめ作品はこちらにまとまっているのでどうぞ。
女神降臨、外見至上主義、やまとは恋のまほろば、というマンガが特に人気が高い作品です。
LINEマンガは単行本のレーベルがあります。
困ったじいさん、がアニメ化などLINEマンガのレビュープログラムで出たやつです。
■LINEマンガのビジョン
出版社、作者、取次、書店、読者
みなさんと協力して業界を盛り上げたい
■フロンティアデビュープログラム(2019年からスタート
1)インディーズに投稿→おもしろい作品には編集部から声かけ
2)トライアル連載に挑戦
3)本連載デビュー
■デビュープログラムのポイント
1)企画会議がない
インディーズに投稿された作品で、担当者が1人でもイイと思ったらトライアル連載となるので、最速1日でデビュー可能。インディーズ内のランキング上位に必ずしも入らなくてもトライアル連載が始まっているところがある。連載されているマンガは編集部がすべて読んでいる。インディーズ投稿は1ページからでも、他でアップしたことがあるものでもOK。
2)トライアル連載は、週刊連載で期間は16週間。
原稿料はモノクロ1ページ8000円~カラーは1万円
3)作家さんには実績・数字を随時共有し、本連載を目指す。
本連載にあがる基準はいろいろあるが、一番大きいのは読者数。
トライアルから本連載に昇格したのは13本。
4)本連載に至らない場合、速やかに作品の独占権をお返し。
そのため、すぐに自身で販売したり、つづきを他誌で描くことも可能。
ハードルを低くし、デビューまでのハードルを可能な限り低くし、デビューチャンスを広げようとしている。
■LINEマンガインディーズ月例賞
金賞は30万円
毎月オールジャンル大募集中。
ひとり何作品でも投稿可能。
金賞と銀賞は必ず出すわけではない。銅賞は必ず出している。
7~9月の強化ジャンルはホラーです。
<参加の流れ>
1)LINEマンガインディーズに作品投稿
月例賞に参加するボタンにチェック
2)編集部&インディーズ運営チームが審査
選出はインディーズメンバーがメインで決める
3)公式ブログで結果発表
運営メンバーは毎日投稿作品をチェックしているので、頻繁に投稿している人はかなり覚えているようです。
■マンガ家応援プロジェクトについて
投稿者全員に制作活動応援アイテムが贈られています。
なぜ始めたか?
LINEマンガインディーズ自体は2015年くらいにあった。
しかし、インディーズ自体の認知度はまだ低い。
集英社コラボ、ハリポタコラボなどいろんな新人賞をやってきた。
→これらは一時的。
常にチャンスがある状態にするために、フロンティアデビュープログラムをスタートした。
→月例賞などに。
コンテスト形式だと、合格した人のみがピックアップされることになる。
→新規投稿してくれた全員を応援したい→応援プロジェクトに。
500円~10万円相当の応援アイテムがプレゼントされます。
すでにどこかでマンガを描かれている方は投稿するのもいいかもですね!
こちらは7/12までですが、予算が終了して早く終わってしまう可能性もあります。
新規投稿作品のみかも?です。条件はチェックしてみてね!
<参加の流れ>
1)マンガ作品を投稿する
応援プロジェクトにチェックして投稿
2)応援アイテムの決定を待つ
3)応援アイテムを受け取る
結果発表は毎日16:00(土日祝日を除く)
LINEマンガインディーズ公式Twitterアカウントで行う
Twitterで紹介してもらえるのであれば、それだけでも応募する価値がありそうですね!
なるべく多くの打席に立って欲しい!という想いがいっぱい詰まったLINEマンガインディーズ。つくる人も読む人もチェックしてみてね!
【質疑応答】
Q1)インディーズで何話更新して声がかからなかったら別の作品にいったほうがいいとかありますか?
一概には言えない。
話数がたまって全体の「いいね」がたまるほうが、読者もつきやすいのでピックアップはしやすいかも。
Q2)トライアルから本連載になる時の基準くわしく
読者数は大きな指標。
人気作であれば本連載に進む。
16週連載してもらうので、1話しかない話で声をかけるというのは可能性が低い。
担当者は売れるかなというのも見るが、インディーズ時代は数字が伸びなかったけど本連載で伸び始めるというのもあった。
インディーズで数字が伸びてなくても、担当者に刺さればトライアルに声をかけるケースもある。
仕事しながらトライアル連載している人も多い。
そういう方がトライアルに行くときには、場合によっては半年くらい連載準備をして書き溜めてからスタートすることも。
(トライアル連載は16週間のため)
インディーズで完結してないものがトライアル連載になってることが多い。
たとえば、10話までインディーズ→トライアル連載は11話からスタート、など。
インディーズだった10話は無料公開でつづかせることもある。
作家が1話から書き直したい場合にはそれも作家次第。
作家の希望により、違う作品でリリースすることもあるが、これまでやった経験から
トライアル連載はいったん継続したほうがいい気がしている。
Q3)インディーズからトライアルへの基準は?
明確な基準はなく、編集部の作家担当が「やりたい」と言えばトライアルにいく。
話数がある程度あったり、イイネがついていると、作家担当も推しやすい。
逆に言うと、めちゃくちゃいいけど、4ページ1話しかないとすぐに推すよりは気になるリストに保護する感じ。
連載が始まった時に、継続して書けるかどうかも見たい。
Q4)短編のほうが連載されることが多いのか
インディーズでは、オムニバスのほうが数字を取りやすい場になっている。
長編は何話かにわけて投稿したほうがいいかも。
Q5)トライアル連載に選ばれやすい作品とかありますか?
あんまり特定のものはない。(担当次第)
LINEマンガというくくりでは、女性層が多いので恋愛系が強め。
Q6)本連載になったらTwitterで告知とかしていいのか
宣伝を兼ねたものならTwitterはOKだが、どこまで出すかは相談(有料話を全部Twitterで出すとかはもちろんNG)
Q7)原稿について
アナログ作品はデータ化してあればOK(スキャンするなど)
カラー原稿もOK
縦スクロールカラーもあり、横スクロールカラーもあり。
Q8)インディーズに投稿する作品について
完成原稿じゃないものもあげてOK
(ノートに書いたものをスキャンしてアップしてるものもある)
商業誌で賞をとったけどデビューに至らなかったものはあげていいのか。
インディーズとしてはOKだが、相手の商業誌さんに聞いてもらうといいかも。
新人賞とかは別途規約アリなので、その辺は別途チェックして。
二次創作、エログロはNG。
Q9)BLやエログロのNG範囲は?
GoogleやAppleのガイドラインに抵触しないように。
明確には言えないが、体液が露骨なもの、性器が露骨に出てるものはNG。
Q10)月例賞について
以前どこかに連載してたり、完結していないものは月例賞に出せるか。
月例賞は基本的には、その月に1話が出た新作が対象。
月例賞で入賞したらトライアルなどデビューはできるか→確約はできない。
入賞しなくても、編集部から声がかかることもある。
Q11)LINEマンガからコミックス化やLINEマンガからアニメ化などを目指すには
コミックス化はフロンティアデビュープログラムからは確約はしていない。
その代わり、多くの方に打席を準備したい。
本連載から人気が出ればコミックス化はされる。
アニメ化は1本つくるのに2千万かかるとか言われているので、世の中・パートナー次第。
Q12)読者層について
20~30代の次に多いのが10代。
上は50代以上の方も読んでる。
Q13)LINEマンガの人気のジャンルは?
恋愛、サスペンス・ホラー、人間群像みたいなもの。
フロンティアデビュープログラムではあんまりジャンルを絞っておらず、多様化している。
LINEマンガの人気の傾向は曜日のランキングを見るとよい。
まずは自分の好きなものにチャレンジするのがいいのでは!
Q14)専門の道具がないが賞の応募はできるか
デジタル化は必要だが、アナログの描き方でもぜひ。
LINEマンガにはLINEマンガオリジナル編集部もあり、WEB持ち込みも可能。
持ち込みしたい人はLINEマンガオリジナルのページも見てね。
Q15)何ページから応募できるのか
インディーズは1ページでもOK(1ページ1コマのみでもOK)。
フロンティアデビュープログラムは1週間8ページ以上(連載できる人かどうかを見ている)
コマ割りとかはないが、1ページ1コマのみだとデビューできるかは相談。
Q16)人気が出たら海外向けの翻訳されるか
LINEマンガはNAVERウェブトゥーンといういろんな国で人気がある海外マンガサイトと協力してるので、
人気が出れば海外展開もありえる。
作者が自身で翻訳した場合、そのまま海外展開してもらえるのか
→海外展開する際には、ローカライズ含めて編集部が対応する。
その他のお悩みはお問合せからどうぞ!
追加ルール等はこちらに随時更新されるようです。
※イベント内容についてまちがってるよーっていうのがある方はコメント欄にご指摘ください!(みじんこはLINEの人ではないです)
文章書ける人はマンガのレビューライターをしながら、他の作品について学ぶのもありかも!マンガサイト「アル」のライター、募集中ですよ!
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