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創作する人は応援を受けやすいタイミングに応援を受けるようにするといいかも

最近、創る人向けのことをいっぱい書いてるんですが、自分自身、現代アートというよく分からないジャンルを無学から始めるにあたり、実際に活動されている現代アーティストさんがネット上に残してくれてた「これをやるといいよ!」っていう情報にすごく助けられたことがありました。

当時は今よりも現代アートに関する情報がなかったですし、自分自身にも知識がなさすぎて何に、あるいは誰に従えばいいのか分からなかったのです。

いろんなやり方があって、自分の状況とかタイミングとかもあって。自分がやってきたやり方がこれから現代アートをやる人、クリエイティブ活動をする人すべてが使える方法なわけではないんですが、何か創作活動の継続を楽にするために使えることがあったら嬉しいなと思っています。

画材は頼むと意外ともらえる

まず最初、自分に実績がぜんぜんない状態だったとしても、画材はけっこうもらえます。でも最低限、頼む前に自分が創作活動を毎日継続できるくらいにはなっておいたほうが相手に失礼がないです。

使う人は分かると思うのですが、画材って中古でぜんぜんいいんですよね。絵の具が使えれば半分使ったやつとかで全然いいはずです。で、そこそこの大人でなんとなく絵を描きたくなって、いい絵の具をとスケッチブックを買ったけど、結局何もせずにしまったままっていう人が意外といます(自分のことなんですが)。

創作活動をする人で、今度は革を使ってみよう、針金を使ってみようみたいに思い立ち、新画材をたくさん買い込んだ割にぜんぜん使わずに家に置きっぱなしみたいな人は割といます(自分なんですが)。

メルカリで売るにしても、元が数百円~千円程度なので、売っても大したお金にならないし、とはいえ、ほとんど新品なので捨てることもできません。

自分は引っ越しの時に「タダで画材を持って帰れる会、ただし野菜と引き換え」というのをやって、なんか家で余ってる野菜をてきとうに持ってきてもらい、好きなだけ画材を持って帰ってもらいました。(見知らぬ人がたくさん持って帰ってくれた)

ネット上で「余ってる画材ください」「どなたか〇〇をお持ちじゃないですか」というのを聞くと、そこまで親しい感じじゃない方でも「あっ、ちょうど家にあるわ」っていう方が送ってくれることがあります。

もちろん、知り合いが多い方が見つかりやすいですが、毎日絵をどこかにアップしてる、みたいな人は意外と見てくれる人がいるもので、応援してくれる人が届けてくれる場合があります。

リアル取引になるので、Facebookとか実名のSNSのほうが送る側が安心して送りやすいです。頼むのが苦手な人もいるかもしれないですが、ちょっと口に出せるだけで助けてくれる人が多いことに気づくと思うので、頑張って欲しいなと思います。

応援を受けやすいタイミングに応援してもらう

どんなレベルのクリエイターもそうなんですが、割と始めたばかりでも、大きく応援してもらいやすいタイミングがあります。

それは「初めて〇〇する」ですね。

ずっとアートの個展をやりたいと思っていて、初めて自分で個展をやる。
ずっと海外でアート活動をやりたいと思っていて、初めて海外に行く。

しょっちゅうあるイベントじゃないので、そういう時って強く応援してもらいやすい時期になります。なので、こういう時期に合わせてクラウドファンディングをやると応援してもらいやすいです。

ただ、クラウドファンディングは自分もけっこうな回数やりましたがそこそこ大変なのと、アート系はだいたい友達がメインな支援者になるので周りがけっこう疲れちゃうことがあるので注意が必要です。

私が初めてバルセロナで3か月のアーティスト・イン・レジデンスに参加する時、ほそぼそでもやってた日本での仕事ができなくなるので、けっこう不安でいっぱいだったんですね。そのレジデンスは滞在費がかからず、払うのは月に光熱費70ユーロ(当時8千円くらい)だけでした。とはいえ、食費はかかるので、ちょっぴりでも稼ぎが欲しかった。

苦肉の策で始めたのは、「自分がバルセロナでお肉を食べる権利」とかをBASEで売ることだったんですが、周りの人にウケて、けっこう買ってくださったんですね。他にも現地からポストカードを送るとかやりましたが、月に7万円くらいになったので、地味に助かりました。そして現地のおいしいごはんもいただくことができました。

バルセロナはクロワッサンもおいしいのでおすすめです。

すごく大人気のクリエイターでなくても、自分にとって初めての大きな挑戦をする時には、周りの人にも「がんばってるな」っていうのはちゃんと分かるものなので、ごほうびのごはんをご馳走してもらうとか、新しい画材を買ってもらうとか、せめてシェアしてもらうだけでも頼むとよいのではないでしょうか。

大きなイベントって年に何回もあるわけじゃないですし、こういう時に覚えておいてもらうと、徐々にステップアップしているのも年単位で伝えることができるかなと思っています。

つづけていくほど情報が入りやすくなる

自分自身、もとがアート系じゃなかったので、最初はもちろん、ぜんぜん知り合いがいませんでしたし、周りにアートをやってる人もいませんでした。でも、続けているうちに徐々に周りもアートをやってる人が増えてきて、情報をもらえやすくなってきました。

あと自分の周りでアートをやっている人はやめずにずっと続けていて、それが当たり前になっているので、自分も続けていこうという気にすごくなります。

アートをやめる選択肢は自分にはないのですが、始めた時から「治療の代わりになるアートとは何か」っていうのを考えつづけて、ようやくその形が見えてきた感じなので、どうやってそれを作品に落とし込めばいいのかなっていうのを引き続き考えていこうと思っています。

がんばろ!

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