「白か黒かじゃなくて、グレーの選択ができるといいのかもしれないよ」の話
「ある程度がんばって、ダメだったら諦めるってことも大事ですよね…?」
私は老人にそっと声をかける。大学時代から物語を書きたいと思っていた。アートのほうはそれなりに結果が出たこともある。でも、物語はずっと、なんにもならないままだ。
もう自分には才能がないんだ、諦めようって思ってるはずなのに、なかなか諦められない。もうヒット作をつくるなんて考えないから、ただ自己満足のためにやればいいと思いながらも、どこかで人に読んでもらうことを諦めきれずにいる。
「ダラダラつづけるよりも、きっぱり諦めたほうがいいって分かってるんですけど」
悩んでいるのは時間の無駄だ。やめるならキッパリやめたほうがいい。
「つづけるか、やめるか。人生は白か黒かの二択だけじゃないよ。グレーを選ぶこともできるし、色以外の選択肢だってあるはずだ」
ここから先は
1,356字
この記事のみ
¥
100
ここまで読んでくださってありがとうございます! スキしたりフォローしたり、シェアしてくれることが、とてもとても励みになっています!