家庭内カースト下位者の嘆き

表題の状態になってしまったのは就職するまでの間と雇い止めで失業してから現在に至る。

家族構成は両親と二十年前に結婚して家を出た実姉の四人家族である。

高専から働きながら明大に編入して卒業した実父と同じく専大を卒業した実姉は成績優秀で役職経験者である。

実母はそれほどではないが家事全般においては完璧主義者といえる程の出来だ。

私は何なのかというと、地元の公立底辺校を経て簿記専門学校を卒業して、公務員試験に落ちて実父の縁故で東証一部の財閥系企業を正社員で6年、東京都水道局の外郭団体に契約社員として17年間勤務した。

家族からバカにされることが多く、自分より出来ない人を探すことで心の平静を保ち、暴言を言われても自分より上がいると返すことがある。

そういう脆い面があり、生活範囲が限られている家庭で社会人時代の私が23年間無収入だった実母より上にいた時期があった。

その時は収入があったものの、その一部だけ自由に使えた時は人間本来の「自立」を味わえたが、失業によってその事ができなくなり、実父の年金で生活せざるを得なくなったために在職時のような奴隷化そのものになってしまい、自分と同じ立場の人たちを目で追うようになった。

小学校時代のいじめで富裕層育ちで私と同じ家族構成の男子にいじめられたことがあり、同様な手口で貧困層育ちの私に理不尽な命令を威張られた悔しさで、いつか彼を越えたいとリベンジを誓ったことも。

同じ珠算教室に先に入った彼に対して後から入った私が高学年の時に地域の競技会の選手に2度選出してから彼の取り巻きも脱落して全員辞めたことで、貧困根性に勝ることはないということを知った。

その後、日商簿記二級、書道三段、音楽及び社会の成績が4か5を取ったことでクラスメイトを驚かされ、同様なことをした。

そんな時期は短く、年功序列や階級、能力主義によって何かあるとふるい落とされる現実を知り、負け組に回されることが多くなり、堕落した生活を送る羽目になった。

その環境に流され、バカな奴等といたくないと思いつつ、馴染まなければいけない使命になり、奴等のご機嫌とりをすることに疲れてしまい、酷い場合は自分らしくないと嘆いてしまった。

その苦痛を家族に話すと私がバカで能力不足、自業自得としか対応されない。

最近は世帯主である夫(父親)の方が失業、非正規という弱い立場になった家庭が多く、妻(母親)に主導権を握り、罵られて私のようなケースになることが多く、不況時の現在も社会的信用を得られないと錯覚し、心を病むことが多々ある。

心安らげるはずの場所が何故肩身を狭くして暮らさなけらばならないのだろうか…?

実際に私のような立場の人でも基本的な人権を尊重することが当たり前であることを理解してないのではないか。

人間は経歴や成績等を気にする生き物であり、プライドを支えにして生きていけない。

心が弱くなると外で自分より負けている人を見つけるといじめたり、犯罪を起こしたりする残酷かつ恐ろしい生き物であり、報道で取り上げられるレベルの最悪な課題となってしまう。

それで同情してしまう私がいて、人間本来の素晴らしさを取り戻せる日が早く来て欲しい。

只今失業中で高齢家族に合わせた生活を強いられており、取材する時間と費用がない状態で2時間という短時間で執筆しなければならない厳しい状況です。 主たるジャンルはいじめ、ハラスメント等の労働・社会問題を過去の回想を基にして執筆しております。