作文の練習2021.7.6

デイビッド・ウォルトナー=テーブズ 著 片岡 夏美 訳 築地書店 刊『人類と感染症、共存の世紀』より 抜粋

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ウイルス研究者は、中国で見つかったH5型インフルエンザウイルスが、1959年にスコットランドで家禽から分離された病原性の高いH5N1と共通の祖先を持つことを指摘した。インフルエンザウイルスは絶えずドリフト(連続変異、小さな変化)やシフト(不連続変異、大きく突然の変化)を起こしているので、現在広まっている変種は最初に分離されたものとは異なっている。しかし、家禽生産の増大と世界的な遺伝的「均一化」が、この一件を含めた様々な疫病の原動力で無いとするのは、不誠実というものだろう。

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たまには人の書いた文章を真似するのがいいと思う。そして、そのセンスや問題意識や、考え方、魂みたいなものを共有できる。これは、僕が綴った文章ではないが、やがて近い将来のあるとき、何かの拍子で不意に、反射的にこの魂が口から飛び出すんだろう。その時が楽しみだ。

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