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友へ贈る一頁

現実を大切に思える君だから、書く事も読む事も純粋に楽しめた君だから、きっと何時か…この道の先を忘れた頃にまた歩くのではないか。

僕は考えに考え、この一頁を君がまた許せる日も、時が総てを解決した日の為、作り置いて置く。

切り裂きジャックが誰であるかなんて、答えは無いのだ。
ただ、そうとされる偽物かも知れない人物の紋章に書かれた言葉。それが、

ー時は総てを解決するー

で、ある。
何時かこんな話をしたじゃあないか。

推理ミステリーを書いてみようか…そう、君は言っていた。

迷っても間違っても、必ず一本の道にしなくてはならない。
もし、誤りがある可能性が僅かでも生じた時、それを悉く崩す証明に足りるものを探す。
己で作った仮説や推測を、何度も己で崩す。
その忍耐に疲れ果てた時、僕はこの言葉を思い出す。
其処には未だ解らないと言う謎があり、違うかも知れない仮定がずっとぶら下がっている。

解いても仮説にしかならないものが、その言葉から永遠に問い掛けている気がするのだ。

真実をへし折る存在だ。
ー時が総てを解決するーその言葉自体が。

皮肉な事に人生とは、そんな曖昧さを重ねた先に行くものだと思う事もある。
然し、合っているかも知れない、間違っているかも知れない…だから、其処に人は奇しくも魅力され続けてしまうのだと思うのだ。

完璧な人等いない。僕は完璧を追求して書いてはいない。人らしく在って欲しいと黒影には願って止まないからだ。

君は…完璧で無くても良い。
だって、僕も不完全だ。
だが、それが…人なんだ。

不完全な僕から、完璧で無くても良い君へ。
どんな理由であれ、君が手を掛け残して行ったこの一頁を、未来の君の為に捧ぐ。

有難う御座います。
その大切な人生の時を、この黒影紳士に残してくれて。
この記事が下がって行ったら、密やかではあるが、何をも消せないその歩みに敬意を込めて、此処に君の歩んで来た道を大切に保管しようと思う。

至らないばかりに、独り悩ませてしまったかも知れない。
もっと、話しをちゃんと聞いていれば、答えは違ったかも知れない。
申し訳なかった。

僕はこの先も書いて行くだろう。この先、何があろうと。
妻と大事に育んだ、この愛だけは消せはしないから。
君がもし、道に迷い此処を再び訪れた時、迷わぬ様にしておくからね。
余計な事をと、嘲笑っておくれ。

何度でも言う。巡り逢えて…良かった💐

ーーーーーー🎩最高の友へ。泪澄 黒烏より🐦‍⬛

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お賽銭箱と言う名の実は骸骨の手が出てくるびっくり箱。 著者の執筆の酒代か当てになる。若しくは珈琲代。 なんてなぁ〜要らないよ。大事なお金なんだ。自分の為に投資しなね。 今を良くする為、未来を良くする為に…てな。 如何してもなら、薔薇買って写メって皆で癒されるかな。