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男子新体操に関する記事

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2020年8月の記事一覧

あの時、僕たちは。④臼井優華(OKB体操クラブ/朝日大学)

あの時、僕たちは。④臼井優華(OKB体操クラブ/朝日大学)

男子新体操界でその名を知らぬ人はいないだろう。

臼井優華(うすい ゆうが)。

全日本ジュニア、ユース、インターハイなどのタイトルを総なめにしてきた。全日本インカレは3連覇。2016年には悲願のジャパンのタイトルも獲得し、大学卒業後も社会人大会で連勝を続ける、文字通り「王者」である。

現在は同好会が新設された朝日大学の監督として、そして父、臼井俊範氏が経営するOKB体操クラブの社員として後進の

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あの時、僕たちは。③堀孝輔(同志社大学)

あの時、僕たちは。③堀孝輔(同志社大学)

堀孝輔といえば、マットのない環境で戦い続けてきたトップ選手、という印象を持つ人が多いだろう。高田高校時代は、決して恵まれているとは言えない練習環境で選抜・高校総体を制覇した。

あの時、大学進学を目前にしてあれは確かジャパンの会場だったと思う。当時高校3年生だった堀は、「新体操選手にとって大学の選択肢が少ない現状」を憂えていた。大学4年生となった今、彼にそのことを聞いてみた。

「あの頃の自分が望

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あの時、僕たちは。②国士舘大学

あの時、僕たちは。②国士舘大学

国士舘大学新体操部の練習場所は、東京都多摩市にある。緑が多く、のどかな土地柄であるが、コロナ禍は容赦なく部員たちを直撃した。

あの時、新潟演技会が中止になって2020年3月。部員たちは、新潟演技会に向けて練習を積んでいた。この演技会では団体、個人、集団演技、長縄がいっぺんに見られるとあって、毎年大人気を博しており、今年はチケットも即日完売していた。個人の新作演技が披露される「年度のスタート」的な

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