見出し画像

ミッションを果たす

9月19日に、中能登町役場にて、「企業版ふるさと納税」の受納式が執り行われる。寄付者は、OUEN Japanが中能登町に紹介したOUEN Companyの面々だ。10社以上になる見込みだ。

また、OUEN Japanは、10月付で中能登町から"中能登町地方創生アドバイザー"の委嘱を受ける見込みだ。
3月から、毎月2泊3日で中能登町を訪れ、町の課題を聴き、その解決のために、「OUEN Japanで何ができるだろうか」と思い、OUEN Companyの皆さんとともに、いくつかのプロジェクトを具体化しつつある。それに拍車をかける意味もあって、今回の"地方創生アドバイザー"の委嘱に至った。

私は、10月から東京と能登を行き来する二拠点生活に入ることになる。
私の第二生のミッションである"能登の創生再生の応援"を本格化するスタート台に立ったと言うところだ。

東京との行き来によって、多くのOUEN Companyの皆さんに能登の課題を伝え、関心を持っていただき、中能登町延いては中能登地域、奥能登地域に来ていただき、それぞれの得意技をフルに発揮することで、能登の応援をしていただきたいと思っている。

いわゆる一般的なボランティア活動は、ともすれば一過性になりがちだ。皆それぞれ生きていくために持ち場があって、10年〜15年〜20年と言った長丁場のボランティア活動を続けることは難しいのがほんとのところではないだろうか。

私は、常々、長期に亙りボランティア活動を継続していくためには、ボランティアをビジネスにすることが不可欠ではないかと思っている。

その代表的なものに、社会起業家がいる。

社会起業家とは、起業家の中でもビジネスを通して社会課題の解決に取り組む人のことを指します。
そんな社会起業家が取り組むのは、貧困や差別、環境問題など、多岐にわたる社会問題。彼らは人生で目の当たりにしてきた社会問題を解決するために、NPOやボランティアという選択肢もある中で、起業という選択をとります。

[社会起業家の定義]
スタンフォード大学の起業家精神研究センターは、社会問題解決のために、伝統的なビジネススキルを用いて革新的なアプローチを考え出し、個人的よりむしろ社会的な価値を創造する人を社会起業家だと定義しています。
またアメリカ ミネソタ州の社会起業家研究所では社会起業家を、投資に対する経済的なリターンと社会的なリターンを同時に追い求め、社会的な目的を達成するために自ら事業で稼ぎ出す戦略をとる人だと定義。
日本国内では谷本寛治氏が、社会的な問題の解決にビジネスの力を活用して新しい仕組みを提示したり、新しいサービスを提供したりすることを通して社会的イノベーションを起こす人を社会起業家だと定義しています。
すべてに共通するのは、「社会問題をビジネスの力で解決する人」だということ。つまり社会起業家は、ビジネスの力で革新的で継続性を持った新たな社会的価値を生み出す人だと言えるでしょう。

私は、44歳で銀行を中途退職してから四半世紀以上に亙り、それまで培ってきた人と人との縁結びをビジネスにしてきた。
ビジネスと言っても、私は経営の才がない人間であり、七転八倒しながら「やっとこさ、やっとこさ」と生きてきた。何も実績と言った実績はない。

「私は何のために生まれてきたのか。天が私に与え給うたミッションは何か。それを果たすことなく生涯を閉じることは、天に唾することである。しかし、すでに古稀を過ぎた年齢になってしまった。一所懸命生きているが、ただそれだけの人生では不本意だ」
そんなことを思いながら、心の片隅に鬱々とした気分を抱きながら生きてきたのがほんとのところだ。

私は社会起業家のような革新性を持った能力ある人間ではないことは誰よりも自覚している。
しかし、天が私に与え給うた能力、それは"人と人を結びつける"能力と言ったらいいのか、それだけは私は誰よりも優っているのではないかと自負している。
その能力をフルに生かして、ふるさと能登の創生再生を応援することが、私の能力を最大限に生かすことであり、そのように生きることが、私が一番幸せに生きることである。

さあ、これから私の新しい人生が始まる。せいぜい一層健康に留意し、元気で長生きして、私に与えられたミッションを果たそうと思う。

不動院重陽博愛居士
(俗名  小林 博重)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?