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ミックスナッツを潰す昼

クッキーを作った。

お菓子作りが趣味な訳ではなく、無塩バターの賞味期限が4月12日で過ぎていたので、消費しなければならなかった。


バターを1センチ角に刻んで冷やしておく。
チョコチップとか、ピスタチオやナッツとか。無くてもいいんだけど、家にちょうど大袋のミックスナッツがあったのでそれも準備する。
入っていないよりは、入っている方がハッピーな感じがするし。

昔すり鉢に憧れていたなと思い出して、
包丁で刻めば済むところを、食器棚で忘れ去られていたすり鉢を取り出した。

小さい頃、アスファルトの上で雑草を石ですり潰して遊んでた。
遊びの暗さが筋金入り。
野菜をひたすら切ったりとか、梅シロップの下処理、図書室の本に透明の保護フィルムカバーを貼るのとか、
そういう地味でコツコツした作業に没頭するのが昔から好きだった。

すり鉢にはホコリが積もっていた。
最後に使ったときはゴマでもすり潰したんだったか。

うーん、アーモンドがびっくりするくらい硬い。
階下の住人から苦情が来そうな日曜大工ばりの騒音が響いている気がする。


砂糖と米粉を計って、冷やしておいたバターと馴染ませるようにフォークで潰していく。
これって最初から手でやっちゃダメだったのかな、と思いつつ。
初心者がレシピを無視するとロクな事がないので黙って従う。


少し前に思い立ってスコーンを焼いたときは、指先でバターを潰しながら粉類と馴染ませる作業があった気がするんだけど、また違うのだろうか。
あのとき適当に作ったスコーン、結局ただのチョコチップクッキーみたいになってたな。パン屋さんで売られているような、分厚いものを想像していたんだけど...

馴染んできたら卵液を入れて手でまとめる。
予想以上に手にベトベト付いてくるので怯んでしまったが、多分順調なはずだ。

潰したナッツを投入。地獄のように手にへばりつく生地にもう触りたくなくて、大きいスプーンで混ぜる。ラップに生地を出して円筒状に。冷蔵庫で1時間。
(生地がかなりヘニャヘニャだったから、レシピを無視してとりあえず冷凍庫に15分入れた。めちゃくちゃカチカチになっちゃったので結局冷蔵庫に入れ直す。)


暇になったのクッキー作りを文章にしてみている。
前回投稿した綿来かごめの記事が思ったより遥かに沢山の人に見てもらえた。
ドラマの人気と、六話の展開がいかに衝撃だったか伺える。終わって欲しくないな。




そろそろクッキー生地が固まった頃かと思うので、この記事はもうおわり。




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