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あまりに淡白

 歌番組を見ていると、歌手の歌い方があまりにさらっとしすぎているように感じます。無機質というか、よく言えば癖がない。悪く言えばあまり記憶に残らない。歌詞もするする流れていってしまう。お洒落なBGMっぽい。


 歌詞も若干無機質な感じがします。まるで悟りの境地に到達しているような、隔世の感がありませんか?何事も執着してはいけません。手放すことの重要性を訴える曲など。断捨離ブームに通ずる謎の世界観。まだ何も得ていないのなら、あえて手放す必要もないと思うな。


 そもそも若者って、そこまでものわかりがいいだろうか。もっとこう反発とかやりきれなさを歌う曲があっても良いのに・・・。あまりにも歌い上げる系アーティストが少なすぎる。もしかして歌い上げるってもう古い?


 フォークソング調の歌も出てきている現在。懐古主義的なブームにも、期待せずにはいられません。よく歌詞を聞くと昭和の匂いがする歌もたまにあります。日本も再びバブルに突入したり、もう一度景気のいい曲がもう一度出てくるだろうか。また平成に流行ったテンポの曲が来るかもしれません。


 今よく流れているほんのり悲しげな曲やしっとりした曲の後は、もうちょっと明るい曲が聴きたい。儚さを歌うというのは、相当歌い手の技量もいると思う。演歌は恨歌という言葉があるように、心の機微を歌い上げるのは読解力や表現力も備わっていなければ


 悲しい歌なのにそこまで悲しい感じを出さずに歌うアーテイストさんもいらっしゃいますよね。どうしても淡白に歌い過ぎると、歌い手の心情が読みにくい。どうも聴き手も歌の世界観に、入っていきにくい。そんな印象を受けます。


 仰々しくなく、かといって抑え過ぎず歌い上げる。またそういうアーテイストの存在を待ちわびています。


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