これも優しさの一つ
私の恩師が「私の友人に自分の話はするのに、人の話をあまり聞かない子がいた。当時はまだお互い学生で、何て自分勝手な奴だと腹立だしい気持ちになっていた」と話されていた。
ただその人は「私、人の秘密とかしゃべるから。」と申告したうえで人の話をあまり聞いていなかったそうです。その恩師も社会に出て「その友人は賢いのかもしれない」と評価が変わったそうです。無用なトラブルを回避して、話されても良い事だけしゃべる。
ひょっとするとその方は、人生の早い段階で処世術を学んだオトナな人であるかも。見方を変えれば、信用に値する人ですよね。よく自分の話ばっかりして人の話は聞かない人は嫌われる風潮ありますが。当事者にはそれぞれ言い分がちゃんとあるので、そこまで分かった上でじゃないと、その人の人間性ジャッジできないですね。
その恩師の友人は、誠実な一面も持ち合わせていると言えるでしょう。人間関係で苦労したから、そういう境地に達したのかもわからないですしね。聞き上手っぽいけど他人にすぐしゃべっちゃう人も結構いますから。ここできっちり話を止めといてくれる人を見分けるのってかなり難しい。相談する側もされる側もお互いに。
世の中には知らなければ良かった事や知りたくなかった事の方が、圧倒的に多いですね。結局本人にしか対処出来ない問題もたくさんあります。私の身近にだって悩みの種は、どこにでも。人生相談本を大量に読み漁っていた時期もありました。そんな時に限って、そこまでしっくりくるものにもすんなり出会えず。
全然関係ない局面で解決法がふっと浮かび上がることもありました。そんな悩みを皆さんどこかしらインターネット上に放出しているのかな。たくさんのため息とともに・・・。
追記 「誠実さ」とかそういう概念も、徐々に変わっていってるのかなと思います。
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