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【セミナーレポート】効果があった!ドキュメンテーション 〜★保育園★編〜

10/28(木)に開催したオンラインセミナーのレポートをお届けします!
今回はドキュメンテーションに取り組まれている保育園の先生をお迎えし、作成のノウハウやドキュメンテーションの効果についてお話いただきました。

園の理念や保育方針によって、ドキュメンテーションのとらえ方、作成の仕方はさまざまです。今回ご登壇いただいた3園さんは、それぞれ独自の工夫をしながら、保育の質を高めるという目標に向かって、ドキュメンテーションをしっかりと活用されています。
まだドキュメンテーションを実施していない園さんにも、ドキュメンテーションをさらに改善していきたいという園さんにも、とても参考になる内容だと思います。ぜひセミナー動画をご覧ください!

※こちらからセミナー動画をご覧いただけます。

【兵庫県明石市 みつばこども園 園長 神尾由美先生】保育士モチベーションUP! --保護者・園児の反応が嬉しい(6分10秒〜)

神尾先生のプレゼンテーション資料は、クリエイター部の先生がオリジナルのイラストを描き、絵本のように仕上げてくれています。とても楽しいプレゼンテーションなので、ぜひ動画をご覧ください!

みつばこども園さんは、開園以来毎日、クラスごとのブログを更新されてきました。ブログはパソコンを使用して書いていますが、パソコンの台数が限られている、苦手な先生がいる、文章で保育内容を説明するのが大変、写真の編集が難しいなどの苦労があったそうです。

そんななか、スマートフォンで手軽に楽しくドキュメンテーションを作成できる「おうちえんドキュメンテーション」の存在を知り、今年の4月にブログから「おうちえんドキュメンテーション」へと切り替えました。

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先生方は、子どもたちの遊ぶ姿を写真や動画、そして短いコメントでドキュメンテーションとしてまとめ、毎日配信しています。保護者からは、「4コマ漫画のようでとても読みやすい」、「写真があることで、子どもの話を深く理解することができる」、「親子や夫婦での会話が増えた」などの声をもらっているそうです。

図2

みつばこども園では、保護者コメント機能を使って保護者の感想も受け付けています。ブログのときよりも、保護者からのコメントが増え、先生方のやりがいにつながっているということでした。

ちなみに「おうちえんドキュメンテーション」の保護者コメント機能では、先生にだけコメントが送られ、他の保護者からは見えません(匿名公開の機能を使うと、先生が選んだコメントを匿名で公開することができます)。また先生が保護者コメントに返信できるのは、ひとつのドキュメンテーションにつき1回のみ。ですから、SNSのように「返信しなければ…」というプレッシャーや「コメント欄が荒れたらどうしよう」などの心配はありません!

先生方は毎日14:00〜15:00のノーコンタクトタイムで、園支給のスマートフォンを使って5分〜10分でドキュメンテーションを作成しています。日々の保育を振り返る、とてもよいツールとなっているそうです。

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業務が効率化され、先生がとてもクリエイティブになった、先生同士の対話が増えた、保護者とのコミュニケーションが増えた、などたくさんのメリットを感じている、と神尾先生はお話してくださいました。

みつばこども園さんのドキュメンテーション事例は、ぜひこちらもご覧ください!

【兵庫県三田市 ゆうかりフレンズ 主幹 佐藤秀一先生】「みえない」から「みえる保育へ」(25分00秒〜)

ゆうかりフレンズさんが、ドキュメンテーションに興味をもったきっかけはコロナ禍での行事中止や短縮でした。そこから「保育が見えていない」ことについての課題を感じられたそうです。

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それまでは月1回、クラス新聞を掲示していたというゆうかりフレンズさん。今年から「みえる」保育をめざすべく、ドキュメンテーションへの取り組みをスタートしました。

最初は週に1回、Wordでドキュメンテーションを作成し、クラスのホワイトボードに掲示していたそうですが、「おうちえんドキュメンテーション」を知り、ICTツールの導入を検討し始めたそうです。Wordで作成するのがよいのか、他社のツールがよいのか、「おうちえんドキュメンテーション」がよいのか、検討を重ね、職員のみなさんへのアンケートもとった結果、「おうちえんドキュメンテーション」を使用することが決まりました。

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ICT環境としては、園のどこからでもWi-Fiにつながる環境で、ドキュメンテーション作成用にiPhone SEを1クラスに1台支給しています。先生方のドキュメンテーション作成時間は5分〜10分、週に1回のペースで配信しています。

保育中に先生がスマートフォンを使用している姿が保護者の誤解を生まないように、「先生はドキュメンテーション作成や各クラスとの連携のためにスマートフォンを使用していること」、「園支給のスマートフォンであり、個人情報流出の心配はないこと」などを説明したお手紙をクラスに掲示し、保護者の理解を求めてるとのことです。

ドキュメンテーションの作成事例として、佐藤先生は「5歳児の保育のようす:かぼちゃきゅうしゅつだいさくせん」、「保護者へのお手紙」を紹介してくださいました。紙で掲示していた頃に比べると、たくさんの保護者がドキュメンテーションを見てくれて、忘れ物も減ったそうです。

今後は、ライブ配信なども活用し、よりよい保育に向けて「見える化」を拡大していきたい、と佐藤先生はお話を締めくくってくれました。

【熊本県菊池市 認定こども園 双羽幼稚園 園⻑ 園木 先生 / 教頭 豊田 先生】おうちえんドキュメンテーションの実践と効果(45分45秒)

双羽幼稚園さんはこれまでA4の紙で各クラスの活動報告を作成し、保護者に配布していました。今年度から、この活動報告を「おうちえんドキュメンテーション」を使ってデジタルで配信しはじめました。

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双羽幼稚園さんは、「遊びのテーマと方向性」についての年間計画をしっかりと立てています。その計画に基づいたの月案のもと「学びの芽」というクラスだよりを月初に配信、そして子どもたちの遊びの様子を「育ちの足あと」として月末に配信しています。双羽幼稚園さんは自由保育を実践されています。子どもたちは、日々、自由にのびのびと遊んでいますが、保護者にとっては子どもがどのような体験を通してどのように成長しているのかが見えづらいため、それを「見える化」するために、このようなかたちでドキュメンテーションを配信しています。

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こちらが紙で作成していた時代の「学びの芽」と「育ちのあしあと」です。

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運動会のドキュメンテーションも、以前の右から左(おうちえんドキュメンテーションを印刷したもの)にかたちを変えました。右の素晴らしい手作りドキュメンテーションも、先生の業務負担を考慮して思い切って廃止したそうです。


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双羽幼稚園さんの「おうちえんドキュメンテーション』実践の様子は、ぜひこちらのページもご参照ください。

【実践から見たドキュメンテーションの効果】(1時間7分30秒〜)

続いて、スマートエデュケーション大澤から、ドキュメンテーションを導入している園さんへの事例取材などから感じた、ドキュメンテーションの効果をお話させていただきました。

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キーワードは「対話」です。詳しい内容については、ぜひ動画をご参照ください。

【パネルディスカッション】(1時間19分15秒〜)

「おうちえんドキュメンテーション」という同じツールを使っていても、園によって使い方はさまざまだということが、おわかりいただけたかと思います。どの園さんも理念に合った活用をされていて素晴らしいですね。
最後は、登壇者の皆さんとのパネルディスカッションです。参加者の皆さんからもたくさんご質問をいただきました。

クラスごとにドキュメンテーションの配信頻度が異なってしまった場合には、保護者に対してどのように説明すればよいか。
・ドキュメンテーションのテーマ探しはどのようにしているか。
クラス担当にドキュメンテーションを理解してもらうにはどうしたらよいか。実践してもらうにはどのような段取りが必要か?
・ドキュメンテーションを実施していて、なにか困ったことはあるか。
保護者からのコメントについて。
・ドキュメンテーションを始めるにあたって、保護者にどのような告知をしたか。
・InstagramなどのSNSとドキュメンテーションをどのように使い分けているか

など、登壇者の皆さんには、いろいろな質問にざっくばらんにお答えいただきました。ぜひ動画を見て、参考にしていただければと思います。

【次回予告】

来月以降も下記の通り無料オンラインセミナーを開催いたします。ぜひ、お気軽にご参加ください!

● 11月18日(木)16:00〜18:00

●  12月8日(水)16:00〜18:00

● 1月27日(木)16:00〜18:00


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