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【授業9日目:僕らの役割と、学校の役割と。】

(この記事は3月12日、Facebookに共同代表の嶋本が更新した文面を再掲しています。)


おうちdeまなび舎の授業日記が滞っており、申し訳ないです…。
今日も授業をしてくれた講師の皆さん、ありがとうございました!

今日は講師の方々にも読んでほしい、ちょっと真面目に最近思うことを書いてみます。

ぼくらのおうちdeまなび舎の授業には、毎日累計300名の子たちがほぼ満員で受講してくれています。
子どもたちは、その見たこともない授業に目を輝かせています。
親御さんからは「休校開始時から発症したこどもの情緒不安定が皆さんのおかげで治りました!」なんて嬉しい言葉も頂きます。

だけど、それは僕らが「学校より優れている」というわけではないです。

僕らの授業は、学校ではできません。これは確かです。
だって、こんなにも個性的で心暖かな人たちが、一つの学校にいるなんて、そんなのずるいです。笑

だけど、それは僕らが「学校より優れている」というわけではないです。

僕らの授業では、子どもたちの好奇心に火をつけることができます。
「こんな世界もあるの!?」
「すげー!!!」
「初めてみた!!」
目の前で繰り広げられる講師の方々の授業に夢中になります。

でも、そのあとは?
常日頃から子どもたちを見ていて、その子供の好奇心に火が付いたのを見て、次の薪をくべ続けるのは、僕らにはできるだろうか?

これは、絶対にできないんです。
これは、常に学びだけでなく、"生きていく子どもたち"を見てくれている先生にしかできないです。

だから、僕らが「学校より優れている」というわけではないんです。

"火をつけられる僕ら"と"火を炎にできる学校"は役割が違う。
だから、お互いを理解し、求めあわなきゃいけないはずです。

学校を否定するのは、とてもとても簡単です。事実、課題もあると思います。
でも、僕は「今の学校は」といった漠然とした根拠のない否定の言葉は口にしないようにしています。

それは、そうした否定の言葉に傷を受ける学校の先生たちがいるからです。

以前、ある学校の先生から言われました。
「教育について話す場は、学校批判になることが多く、教員として参加しにくい」と。
(これは、EDU FESという別の活動をする中で、数多くの先生から同様の話を聞きました。)

僕らが「学校の授業が、おうちdeまなび舎みたいな授業になればいい!」などと言ってしまうと、学校の先生はどう思うでしょう。

先生方だって、僕らと気持ちは同じはずです。休校になってしまって、「何か自分にできることはないか」と動いたり、そもそも"動けないしがらみ"を抱えていたりします。

僕らの目の前にいる子どもたちは学校や学校に付帯する学び場に帰っていくのです。
そんな帰っていく場を守ってくれている先生方へのリスペクトを決して忘れたくないなぁと思います。

休校明け、僕はこんな風景が生まれればいいなぁと思っています。

おうちdeまなび舎で授業を受けた子どもたちが、学校で先生たちに
「ねぇねぇ!休み中にこんな授業受けたんだよ~!すごいでしょ~!」って言ってくれて。

先生たちはこんな風に返す。
「確かに、前から○○くんはこういうのに興味あったもんね!またなんか発見したら教えてね!」
とか
「そんなのも興味あったんだ!今度学校でも、こんな授業あるぞ!」

"火をつけられる僕ら"と"火を炎にできる学校"。

手を取り合って、良い学びの環境を創っていきたいですね。

今日も講師の皆さん、スタッフのみんな、ありがとうございました!

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【3/12のおうちdeのまなび一覧】

・森は不思議でいっぱい!
・語りを遊びに変えるカード「カタルタ」をつかって自己表現!
・英語の絵本を楽しもう
・英語でサンドイッチを作ってみよう!
・「きもち」と「からだ」はつながってるよ。楽しいきもちをたくさん作ろう!
・なぞなぞつくってたのしもう!
・世界にはどんな国があるの?外国語であいさつをしてみよう!
・1:絵本の世界を遊ぼう! 2:紙コップ遊び&おもちゃ作り
・しってる?どうぶつクイズとかんきょうクイズ
・おしゃべりしよう!「こどものてつがく」
・動物のへー!なぜ?を調べよう
・宇宙旅行に行ってみよう
・働くってなんだろう!みんなで一緒に考えよう!
・ワクワクする夢を描こう!!

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