[健美茶話]~気について③~漏れ出ないようにとどめる

前回の気の話は 気をめぐらすことについて書きましたが 今回はもう一つの気の働きとして
「漏れでないようにとどめる」についてです。
漏れでないようにするものには大きく分けて3つあります。

  1. 汗や涙、鼻水など過剰に出過ぎないようにする

  2. 大小便の排泄にかかわり 放出すべきのもを時期がくるまでとどめておく

  3. 血を血管のなかにとどめ漏れでてしまわないようにする

 先日 健康体操のレッスンに参加されている70代の女性の方が レッスン終わりの雑談のときに
長袖の袖をめくって肘から下の腕の部分を見せられて 「老人性紫斑症ってご存知?」と聞いてこられました。 腕の内側の広範囲に内出血のあざが広がっていました。
私は このような状態が紫斑症と病名がつくことは知りませんでしたので
ざっと調べてみたところ
一般的には良性で 1~3週間のうちに自然消滅するとされているようです。特に治療なども必要ないとされることが多いということです。

ただこの状態を見たときに まさしく「血を漏れでないようにとどめておく」ことができていない状態なんだなと気づきました。

気の状態として考えると 気が体に足りていない状態「気虚(ききょ)」 です。
本来 一年の中で冬の時期は 体を休ませる時期で活動に気をあまり使われないようにしているので 「気や血」が蓄えられる時期だとされています。そしてやがてくる春から夏に蓄えたものを使って 体内の機能が活発になっていく。
それが冬に 気が足りていないことが症状として表れているということは 蓄え不足で これからの春、夏に「気虚」がすすんでしまうかもしれません。
「気虚」の傾向があるときは
春になってから 貧血やめまい 体の浮揚感など
に困らないように 養生を工夫してみるのが大切です。
一番は体を冷やさないこと
暖かい服装には気をつけているし
食事も冷たい飲食はしてないわって方でも
冷えているのは 体の熱を作り出すところ(腎)が
うまく働けてないので 養生食でサポートします。
腎の養生食の代表は
海草類、魚介類、えび、にら、ユリ根、長芋
これらを意識して食事のメニューに取り入れる
毎日少しずつというのも大事 多くとっても
消化にまたエネルギー(気)を使ってしまっては本末転倒なのです。
消化にエネルギーを極力使わないようにするとしたら
炒り玄米スープ(玄心)もおすすめです。
もともと火をじっくりといれているものをさらにたっぷりの水からコトコト煮てそのスープを食す形にすると胃腸には負担をかけず栄養をとりこめます。


栄養をとったら 睡眠時間をしっかり確保する
10分でも早く寝るようにします。
夜は10時から夜中の2時頃までが 体の蓄えを増やすために また日々の疲労の回復のためにはベストな時間です。その時間帯しっかり眠れていることも大事です。
今日やって明日 すぐ変化が感じられるものではないかもしれませんが 2ヶ月、3ヶ月と取り組んでみて 気の蓄えが少しでも増えてくると
皮膚の状態や 足腰の安定感 集中力など
実感として 元気になったという感覚が出てきますよ。
「そういえば 最近青アザ できなくなってるなー」みたいな感じで。












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