すべてが必要なこと
3月から入院していた母が、退院しました。
ビデオ通話でかけると、
画面いっぱいに父と母の顔が埋まっていて。
思い出せないこともあるようだけど
「まあ、なんとかなるかな って」と言う
母の笑顔を見たらホッとした。
入院中、母は言わずもがな
父も、すごく頑張っていた。
そして母をずっと想っていた。
面会ができない中
ナースステーションに行くと
遠くから顔だけ見られる時があったそうで。
せっせと衣類を洗濯しては それを届け
母に会う機会を作ろうとしていた。
「今日は1分くらい会えた」
「手を振ってきた」と報告する父。健気。
「今までずっと一緒に居たのに
目を覚ますと隣に居なくて淋しい」
とこぼしていた父。素直。
この1ヶ月、沢山話したなあ。
最近は味噌汁が作れるようになったと教えてくれたから、母と一緒に台所に立つのだろう。
* * *
まだまだこれから。不安なこともある。
でも全部、大切なことなんだろうなと思う。
引き続き 出来ることを
丁寧に淡々とこなしていれば自ずと
それぞれに深く染み込んでいくはず。
すべてが、必要なんだよね。
土壌が豊かになっていくように。