【コピーの読み解き方】コピーライターへの7ステップVol5
こんにちわ。株式会社ottoman(オットマン)の永松 心です。
このnoteでは、YouTubeチャンネルで紹介している動画を書き起こし、振り返りやすいようログとして残していきます。
↓↓↓以下は本編のYouTubeです。
第5回目の今回は、ある名コピーを読み解いて行きたいと思います。
まずは、前回のおさらいです。
第4回目の前回は、USPを伝える3つのテクニックをご紹介させていただきました。
今回は、名コピーは、なぜ名コピーと呼ばれるのか。読み解いていきます。
読み解く事で、「なぜいいのか」を言語化できるようになり、自分のコピーに活かすことができます。
それでは、この名コピーを「果たした役割」と「施されたテクニック」この2つの理由から読み解いていきましょう。
「おしりだって、洗ってほしい」
このコピーは1983年、TOTOのウォシュレットの広告に使われたコピーです。
日本の名コピーライター、クリエイティブディレクターの投票を元に、
編集された書籍「日本のベスト500」にてベスト3に選ばれています。
ではまずは「果たした役割」の理由からです。
このコピーが名コピーと呼ばれる1つの理由は、マーケットが存在しなかった商品を、世界に知られる日本の1つの文化になるまで、普及させた、果たした役割の大きさだと思います。
当時、こんなエピソードがあります。
このコピーを書かれたのは、日本を代表するコピーライターの仲畑(なかはた)貴志さんです。
コピーを依頼された時、「ウォシュレットの商品価値がピンときません」とコメントをされました。
そのコメントに対し、若手のエンジニアが手に絵の具を塗り、「紙で拭いてください。お尻だって同じです。水で洗えば綺麗になります。これは常識への挑戦なんです。」
この言葉に仲畑さんは動かされ、コピーを書くことを承諾したというエピソードがあります。
このエピソードから、コピーを依頼された仲畑さんも、最初に聞いた時は価値がわからなかった程、普及させるのが難しかった商品だった事がわかります。
では、なぜここまで画期的な商品を、なぜ普及させる事ができたのでしょうか。
世界に知られる1つの日本の文化になるまで、普及させるには、男女問わず世代を超えてたくさんの人が共感できるコピーである必要がありました。
「おしりだって、洗ってほしい」
お尻から訴える目線、そしてインパクトもありつつ、誰でも読める暖かい文字の並び、また、先程お話させて頂いたエピソードから書かれた、「手が汚れた洗うでしょ。紙で拭く人なんていないよね」
言われてみれば確かに。と思わせるボディコピー
誰が読んでも共感ができるテクニックが施されています。
今回は、「おしりだって、洗ってほしい」がなぜ名コピーと呼ばれるのか。
「果たした役割」と「テクニック」この2つの理由から読み解いていきました。
「なんとなくいい」で終わるのではなく、「なぜいいのか」を言語化できるようになる事で、自分のコピーに活かすことができ、コピーの良し悪しを判断することもできるようになります。
第6回目の動画では、コピーの書き方についてお話させていただきます。
次回の動画も是非ご覧下さい。
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