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沖縄二日目

二日目の朝もぽかぽか陽気だった。

少し曇っていたが、少し寝不足の僕らは眠たさと興奮の中朝ごはんへ向かった。

今日もモーニングステーションは元気だった。

「おはようございます」

「よくねむれたかい?」

そんなやり取りをして、ジーマーミーの入ったみそ汁とご飯を頂いた。

今日もあのおじさんたちが来るのを楽しみにしていたが、時間が少し遅かったのだろうか、見当たらなかった。

今日はどこに行こうかと考えていると、昨日の居酒屋のおじさんが現れた。

「お前たち今日は何か予定あるのか?」

「考え中です。」

「じゃー、車でいいとこ連れて行ってやる。」

と、いうことで本日はおじさんの案内で沖縄を観光することになった。

宿にいったん戻り、国際通りの近くで待ち合わせた。

昨日の夜の話、僕らの学生生活の話、Tの身の上話で盛り上がった。

おじさんの一押しの橋についた。

エメラルドグリーンの浅い海を見ながら、橋を渡った。

その時は、橋の名前が分からなかったが、今思うとおそらく古宇利大橋だったんだと思う。

生態系が心配だという話をおじさんはしていた。

沖縄の海は本州とは比べ物にならないくらいきれいだが、こんな海でも珊瑚の死滅など問題はあるとのことだった。

お昼は、ソーキそばを食べた。大きいラフテー入りのそばで更に大盛にした。

その後僕等の希望で、ひめゆりの公園へ向かった。

首里城も見に行きたかったが、おじさんは仕込みの時間があるようだった。

緑の映える、広い公園だった。

この沖縄で数十年前に人々が戦っていたのかと思うと、悲しいでもなく、怖いでもなく、不思議な感覚になった。

こうして、のんきに旅をしている自分たちの幸せをひしひしと感じた。

夕方おじさんと別れたぼくらは、ビーチにいった。

ラグビーボールの代わりに、浜辺に落ちいたヤシの実でランパスをした。

少し体があったまり、海に入ろうかということになった。

かなり寒かったが、私服のまま勢いで海に入った。

めちゃくちゃ寒かった。

遠くの方で観光客なのか、現地の方なのか外国人がこちらをみて、

「ワーオ」

と言っていたのが聞こえた。

こんな寒い中私服で海に入りはしゃいでいる人間が珍しかったのだろう。

こうして、二日目の日中は過ぎていった。

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