沖縄一日目その２

宿に戻った僕らは、国際通りの居酒屋へ行くことにした。

にぎわっている、お店が沢山あったが、その中でもできるだけ、

騒がしいお店を選んだ。

中に入ると、お品書きが壁に貼られたテーブル席と、個室があるこじんまりとしたお店だった。

ソーキそば、ラフテー、海ブドウ、グルクンの唐揚げ、おでん、

様々食材でお腹を満たしながら、ビール、泡盛を飲んだ。

だいぶ盛り上がってきたところで、お店の主人が話しかけてきた。

「お前たちどっからきたの？」

「秋田です。観光で来てます。」

そんなやり取りがあった。直後、そのおじさんは朝、モーニングステーションにいた、おじさんだということが分かった。

喧嘩していたもう一人のおじさんも飲食店をやっていることも教えてもらった。

店主と仲良くなった僕らは、従業員用の個室みたいなところに案内され、

大盤振る舞いで格安の泡盛を盛大に飲んでいた。

ほろ酔いになってきたころ、別のお客さんが僕らのところにやってきた。

観光客と思われる、3人組の男女。

「オレンジレンジさんですよね？」

「サイン貰えますか？」

「？？」

僕たち三人がそう見えたのか。確かにドレッドのTはアーティストっぽい風情ではあったが。

全くの別人であることを説明したが、なんとなく納得していない感じだった。

12時も回り、僕らは宿へ帰った。

次の日は、是非もう一人のおじさんのお店に行こうと話ながら眠りについた。