幼児期の終わりまでに育ってほしい姿

幼児期とはいわゆる「保育園」「幼稚園」の時代。この時期が終わるまでに育ってほしい姿として「10の姿」というキーワードがあります。2018年に施行された幼稚園教育要領、保育所保育指針、幼保連携型認定こども園教育・保育要領にそれぞれ記されているものです。

それまでには5領域(健康・人間関係・環境・言葉・表現)という目標設定がされていました。それを2018年に更に具体的にしたものが「10の姿」です。


10の姿

10の姿は以下の10項目です。それぞれの姿に近づくための活動と合わせてメモしておきます。

健康な心と体
活動:他者との信頼関係の下で、やりたいことに伸び伸びと取り組む。

自立心
活動:教師との信頼を基盤に自己を発揮、身近な環境に主体的に関わる。

協同性
活動:他の幼児と関わりを深め、一緒に活動し伝え合いや試行錯誤する。
共通の目的が実現する喜びを味わう。

道徳性・規範意識の芽生え
活動:自分の感情意思を表現し自己主張のぶつかり合いなどを通し互いに理解し合う体験。

社会生活との関わり
活動:保護者、教師、学級の幼児、園全体、地域の人へと広がっていく

思考力の芽生え
活動:周囲の環境に親しむ→興味をもつ→好奇心探究心をもって関わる→思考力

自然との関わり・生命尊重
活動:身近な自然と触れ合う体験の蓄積とそこからの気付きや親しみ。

数量・図形・文字等への関心・感覚
活動:日常生活の中で数量や文字等に接する。役割や機能に気づき興味関心に基づいて使う。

言葉による伝え合い
親しい人との関わりや絵本物語を通して様々な言葉や表現を身につける。

豊かな感性と表現
活動:美しいもの、心を動かす出来事に触れつつ表現経験や楽しさを積む。


感想

小学校教員が低学年、特に1年生を持つ場合は確実に押さえておきたいキーワードだなと思いました。幼稚園、保育園、こども園が小学校入学までに何を目指して子どもたちを伸ばしてきたか、バトンタッチとして把握しておくとそうでないとでは、学級経営に大きな差が出そうです。

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