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先生が先生になれない世の中で

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雑誌「クレスコ」に好評連載中の教育研究者・鈴木大裕さんの教育事情レポート。
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2022年5月の記事一覧

先生が先生になれない世の中で(13)教育現場における 「構想」と「実行」の分離③

先生が先生になれない世の中で(13)教育現場における 「構想」と「実行」の分離③

鈴木大裕(教育研究者・土佐町議会議員)

「教師という仕事が私を去っていった。」(*1)

2018年4月に始まった本連載だが、初回の題名は、アメリカで話題になったあるベテラン教師の辞意表明から取った言葉だった。27年のキャリアのなかで、彼は教育現場から想像力や学問の自由、教師の自律性、試行錯誤するゆとりなどが次々と奪われていくのを間近で見てきた。そして、最後に綴ったのが冒頭の言葉だ。

その連載

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