タンパク質の空気変性を抑える砂糖
◇砂糖が卵の気泡性に与える影響
以前、砂糖は泡立てた卵の気泡を壊れにくくする
性質があることを説明しましたが、
しかし逆に、泡立ちにくくする性質もあります。
卵は泡立てていくと、
卵白のタンパク質が空気に触れることで変性を
起こし、固く安定した気泡が出来ます。
しかし砂糖はこの変性を抑える性質を持つのです。
◇メレンゲを作る時の砂糖
場合にもよりますが、
メレンゲの卵白を泡立てるときは
砂糖を一度に加えず、数回に分けて加えながら
泡立てていきます。
これは、最初に砂糖を一度に加えてしまうと
上記の性質上泡立ちにくくなり、泡のボリュームが
抑えられてしまうためです。
分けて加えることで、適度に泡立ちつつ
壊れにくい気泡のメレンゲを作ることが
出来ます。
また、卵白は泡立てすぎると
タンパク質の空気変性が過剰に起こり
水分が滲み出て離水してしまいます。
砂糖が少なかったりするとこの現象は
起こりやすくなります。
※bitesjapansquadの投稿 : Ironman_fe