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コンクールの審査をさせていただきました②

初めての審査

審査はずっとされる側でした。
何十回もコンクールに挑戦し、
睡眠時間1、2時間という日が数ヶ月~最長1年続き、
限界で挑んでも全く結果が出ず、
孤独の戦いで、苦水を飲む思い、悔しい思い、
審査されるのは精神が極限の世界でした。
審査してみて。
同じでした。
審査される側の気持ちが痛いほど解るので、
精神がすり減る様な思いでした。

僕は格闘技は全然分からないですが、
格闘技に近いと勝手に思っています。
そもそもが日常業務だけでも過酷だと思います。
その中で同年代の浮かれた周りをよそに、
それプラスに挑むのは、他から見れば正気の沙汰では無いはずです。

そこについての経験談は別に述べるとして。

審査員室で審査。


今回は異色のバリスタさんの作品。
バリスタとしてはバリスタコンクールの審査も行っているそうですが、あえて洋菓子のコンクールに挑戦したそうです。
白ワインとペルー産コーヒーが全く殺し会わず、結合せずにはっきりとそれぞれが良い意味で押し出てきます。
冷凍販売を踏まえて瓶詰めでのアプローチ。



柑橘。
見た目も、構成もティラミスらしからぬ、
でも食べるとティラミスの骨格を感じる作品。
甘味も自然な甘味です。



こちらはクラシックティラミス。
生地に骨があり(小麦ドルチェ?)、マスカルポーネとのメリハリが、はっきりとしています。



こちらは、
ブッラータチーズを応用したティラミス。
試食した際に審査員一同から驚きの声が上がりました。
チーズの中から溢れるマスカルポーネと、
下のコーヒージュレ、クランブルが
食感の大きな触れ幅を演出しながらも味はしっかりティラミスです。
アイディア、味のバランス、ティラミスのイノベーションというコンセプトへのフィット感、
素晴らしかったです。


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