悩めるワーママを救う、寝落ち回避の5つの方法
ね‐おち【寝落ち】 の解説
［名］(スル)俗に、何かをしている途中で眠ってしまうこと。特に、チャットやオンラインゲームなどの最中に眠ってしまうこと。
寝落ちとはそもそも、を調べてみたらところ、なんとも生っちょろい説明がなされておりました。
［名］(スル)チャットやオンラインゲームなどの最中に眠ってしまい、不本意ながらオフラインになってしまうこと。俗に、何かをしている途中で眠ってしまうこと。
また、オンラインに限らず、家事や仕事、入浴など、やるべきことを残した状態、あるいは24時間の中で唯一許される「完全プライベート時間」を目前に控えて浮き足立っているにも関わらず、子どもの寝かしつけ中に親が一緒に眠ってしまうこと。
このぐらいまで踏み込んだ説明をしてほしい。大切なとこだから。
後者に共感してくれた方は、私と同様、チビすけ寝かしつけ任務実行隊員ですね。
「子が寝ない」「寝てもすぐ起きる」の二重苦を克服し、晴れて自由を手にしたはずの隊員たちに、追い討ちをかけるように襲いかかる、この寝落ちという厄介な事象。
育休中は、子どもと同じリズムで寝るのもまた幸せだったけれど、ワーママでそれをやってしまうと、マジで自分の時間がない。
お風呂やら洗顔、コンタクト外すみたいな基本的なことが疎かになるし、夫とのちょっとした会話とか、仕事や育児の悩みを共有するとか、ゆっくりお酒を飲むとか一切できない。人生の余白がない。
映画見たり本読んだり勉強したり、思考の整理もできないし、ぼーーーーっとする時間が人生から消滅するし、土井善晴先生のTwitter見て「一汁一菜……イケメン……！！」と、恋心トゥクンな乙女タイム＝女性ホルモンをアゲアゲにすらできないのである。
そんな人生って、悲しすぎるよ……。
私だって、おかずのクッキングの堂アナみたいに土井先生に料理教わりながら、緊張して手元がおぼつかずに熱い鍋に触っちゃって、
「熱っ！」
「大丈夫か！すぐ冷やせ！」
って、手強引に掴まれて流水で冷やされながら、
「なんや今日やたらボーッとしてるなぁ、なんか悩みでもあるんか？」
(そんなこと聞かれたって、本人には言えないよ……)
「ん？どした？」
覗き込む土井。
(！！もうだめ、抑えきれない……！)
「先生……！！！好き……ずっと好きだったんです……」
その言葉を彼女の唇が発さなくとも、潤んだ目が、蒸気した頬が、細胞のすべてが、土井に向かってそう叫ぶ。動悸が全身を測定不能な速さで支配し、水音は鼓動でかき消され、激しく震える身体を包む世界は、不思議なほどに静かだった。
静寂を不意に破ったのは、土井だった。僅かに動いた唇から、聞き覚えのある音がこぼれ落ちる。それは確かに、33年前に彼女の存在に名付けられた、世界で唯一の音であった。
彼女の腕を掴んだ土井の手もまた、熱く汗ばんでいた……。
みたいなことになりたい。
掴まれた腕の火照りは、鍋のせいなの？土井先生のせいなの？！
みたいなやつやりたい。
素敵……
なんの話だっけ。
そう、寝落ちね、寝落ち。寝落ちの話ですよ。
寝落ちしすぎて人生の余白ないと、支離滅裂になるね。全部寝落ちのせい。
寝落ち回避計画①気合い
寝落ちしたくない——
それは、親たちの共通の想いであろう。もちろん私も、365日毎日、寝落ちをどう防ぐか、常に考えている。
まず実行した計画、それは、気合い。
気合いだー！
無論分かっている。人間、気合いだけじゃどうすることもできない。
それでも、確固たる意志を持って、寝かしつけ中も目をつぶらず般若心境を心の中で唱えながら耐えれば、寝落ちせずいけるのではないか……？
みんなの修造（画像粗め）もそう言ってる！
いざ、寝かしつけ！
はんにゃーはーらーみーたー……
スヤァ。
気合は生還率0%なので、おすすめしません。
寝落ち回避計画②タスク管理
そう、気合いでは無理なのだ。
頑張ります！ではだめなのだ。
達成するために必要なこと、それは、実行までを逆算して行動レベルのTODOに落とすことである。
そのことに気づいた私は、とりまTODOを決めていくことにした。
TODO……？
そもそも、寝落ちせずとも寝かしつけはしなくてはならない。寝かせることと、自分が寝ないことにそれぞれ別問題として捉え、TODOを同時進行させるってどういうことだろう……？
あー……無理。難しいこと無理。
寝かしつけするための、一緒に横になって寝たふりしながら、体の一部を提供することによってくっついたまま寝かせるスタイル＝4年間で培ってきたノウハウを放棄することもなかなか勇気がいるので、TODO作戦却下。
寝落ち回避計画③恐怖
歴史を紐解いていくと、人々は恐怖や恐れによって進化、あるいは前進してきた過去がある。
そう、恐怖はときに人に力を与える。
……これだ！
恐怖。
寝落ちにおける恐怖これすなわち、化粧を落とさず寝ること、コンタクトをしたまま寝ることである。
自分の寝落ち率を冷静に鑑みて、私は基本的に化粧をかなり最小限におさえている。石鹸落ちする日焼け止めのみ。マスカラをぺっぺ、リップをぴっぴ、はい終了。
日中の顔面完成度より、落とせないリスクを回避しているところに、私の寝落ちへの本気度を見てほしい。
しかし、つける以上やはり肌のためにはきちんと落としたい。クレンジングは美肌の基本！洗わずに寝るの、だめ！絶対！そう心に刻み直す。
コンタクトについては、小5でデビューして以来長い付き合いである。
12時間厳守！という当時の主治医の教えを頭の中でリフレインさせ、コンタクトをつけられなくなり瓶底眼鏡で日々を過ごすことを想像してみる。翌朝の目のカピカピ感も、後悔の念も、一緒にリアルにイメージする。
いやだ……
目の健康と心の安定のために、絶対に外して寝たい！
ここまで気持ちを高められれば安心である。
あえてクレンジングも洗顔もせず、コンタクトも外さないまま寝かしつけをすることで、恐怖という外部圧に頼りながらも寝落ち防止を実行するぞ！！
スヤァ。
残念だが、こちらもまったく効果がなかった。
ただただ汚肌になり、ただただ目にダメージを与えるだけで終わった。（それでもかなり長い間、この方法に頼ろうとした自分の無計画さよ）
寝落ち回避計画④夫に頼る
自分を律することが不可なのであれば、他人に頼ればいい。我が家にはもう1人、夫という心強い同志がいるではないか！
夫も寝かしつけ隊員ではあるが、生還率が高い。ただそれは、寝かしつけをせず、単に横になっているだけだからである。子どもに体の一部を提供し、ぴったり寄り添ってオキシトシンがフルに出て眠気ズブズブ状態の私とは違うのである。
「生存率高いなら寝かしつけくらいやってくれよ」というわずかな怒りを抱えながら、夫に「絶対起こして…絶対、絶対…」と怨念のように唱えながら、いざ、寝かしつけ開始！
いい調子！頑張れ私！！
スヤァ。
泣けてくる……。
一度では起きない私を何度も起こしてくれる夫に「分かってっからァ！」と静かにキレて結局寝てしまうか、大丈夫今意識あるからあと5分…zzzz……。のどちらかになってしまい、生還率は10%ほどであった。
寝落ち回避計画⑤
夫に頼るからだめなのだ。
こんな時は外注に限る。
金じゃ！金で解決するのじゃ！！
出生数のほぼ2倍の大人が年々悩まされている寝落ちは、もはや社会問題と言っても過言ではない。
便利なサービスやアプリが絶対あるはずである。なんで今まで気づかなかったのだろう？
自分が知らないだけで、実はすでに画期的な寝かしつけあるいは寝落ち防止システムが生まれていて、寝具メーカーやらパジャマ売り場やら絵本コーナーやら、それっぽいところで大々的に訴求されているのかもしれない。
検索、検索ぅ！
……ない。驚くほどない。
検索に引っかかるのは、自分と同じように迷走している隊員たちの嘆きばかり。
世界は我々隊員に救いの手を差し伸べてはいなかった。自己責任でどうにかせよ、という意思表示を、私はGoogleおよびTwitterその他諸々に感じ、絶望した。
希望は……希望はどこに……。
その後も、思いつくことはいろいろ試した。
AirPodsでこっそりVoicy聞いてみたり、Podcastで今ハマっているコテンラジオを流しながら寝かしつけしたり、布団をかけず寒さに身を晒したり、足だけストレッチや、トイレを我慢した状態でスタートしたり、逆に喉が乾いてもあえて水分を取らずにいたり。
諦めて一緒に寝てしまい、早朝を活用するパターンが今のところ変化球での解決策で、基本今もこちらを採用しているのだけれど、やっぱね〜1時間でもいいから夜にフリータイム欲しいんだわカーチャン。クイーっとお酒飲んで、今日もお疲れィ！ってしたいんだわ。
しかしいまだ、画期的な回避策を見いだせていない。
どうしてるんですかね、隊員のみなさん……。
土井先生、私、どうしたらいい……。
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