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サバ番を観られなくなった話

アイドルオタクをやっていると必ず通る道、サバ番(サバイバルオーディション番組)。ここ数年は日本でも色々なアーティストの方がプロデュースしているから、観たことがある人はかなり増えたんじゃないかな…?
私も6年前くらいからKドルオタクだったので、プデュシリーズを観てました。懐かし~~~

サバ番の練習生は、韓国だとどこかの事務所の練習生、有名な大会やオーディション経験者がほとんどだけど、日本だと本当にただの一般人もいる。なんなら自分より年下の高校生もいる。
この中からビビッと来る人を見つけて応援するのが、ダイヤの原石探しみたいで楽しくて、ゆるく追っていました。


でも、2年前を境にサバ番を観なくなりました。
というか、「自分は観るのに向いていないタイプなんだ」と悟りました。


そのきっかけのサバ番が「PRODUCE 101 JAPAN SEASON2(日プ2)」。
無印(SEASON1)は観ていなかったので、日本のサバ番を観るのはこれが初めてでした。また、大学生になって時間に余裕ができたので、初めてTwitterで専用垢を作り、リアルタイムで視聴していました。

プデュシリーズは放送前に101人の練習生のプロフィール、写真、PR動画が公開されます。
初期に「この人!!!!!!」という推しを見つけてしまい、しかも何の経験もない一般人ということを知ってしまったため、
「私(と他のファン)がデビューさせなくちゃ…!!!」
と、初めて火がついてしまいました。


……これがまずかった。


「自分にできることはないか」と考え、SNSでの布教活動だけでなく、今までやったことのなかったファンアート、スローガン制作にまで手を出してしまいました。当時はとても楽しかったですが、確実に勉強時間や睡眠時間を削っていました。

さらに、私は目の前の人の気持ちに無意識に共感してしまいます。ここでもINFJって感じが…
番組内で誰かがトレーナーに怒られているのを見て、翌日までモヤモヤを引きずっていました。
勿論、推しが辛そうな顔をしていたり、努力が報われていなかったりすると、もう涙が止まりません。「自分の推しはダイヤの原石!!才能も人間性も最高!!!」の精神で生きているので。
これでまた心が削られていきました。


こんな感じで必死に応援し続けましたが、私の推しは早い段階で脱落してしまいました。
推しは元々一般人、しかもSNSもやっていない。「芸能界を目指すかも分からない」という現実を突きつけられて、5日くらい立ち直れませんでした。ご飯もろくに食べられませんでした。


この時、充実していたと思っていた自分の生活が実は荒んでいたことに気づき、初めて「もうサバ番観るのやめよう…」と思いました。


その後、推しのSNSアカウントが開設され、彼は戻ってきました。
当時は教習所に通っていたのですが、感謝の手紙が投稿されたのを知り、教習後にすぐに読んで、泣きながら歩いて帰りました。大分やばい奴。

現在、推しは別グループでデビューし、活動しています。結果オーライだし、本気で応援した思い出や経験は貴重だけど…もう同じ思いはしたくないかな~

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