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多忙な日々の先

相変わらずバタバタした日々を送っています。
平日は仕事に明け暮れて、週に数日は仕事の飲み会もあり、月に1~2回は出張が入り、土日はTACでお勉強、その合間を縫って友人と飲み語らう…という生活です。

別居して2年半、離婚調停もなかなか進展が見られません。
子供たちのことも心配ですが、会うことができないため、苦しみ悩んだ先に見つけた答えの一つが、「目の前のことに集中する」というものでした。そして資格取得など自己投資を行うことを始めました。かれこれ1年以上の間、仕事と勉強に没頭する日々を送っています。ある意味で現実逃避なのかもしれません。今でも悲しんだり、悩んだりすることもありますが、忙しく過ごすことにより強制リセットされます。余計なことを考える時間がないくらい忙しくすることで、否が応でも前に進んでいる感覚はあります。この方法が正解なのかどうかは分かりません。でも、別居した頃、立ち止まって何もできなくなっていた自分が、少しずつ動き出すきっかけになったことは間違いありません。

多忙なことは決して悪いことではないように思います。
高校時代のことを思い出しました。部活はバドミントン部に所属していましたが、毎日7キロ走るなど練習は過酷でした。学校はいわゆる文武両道を掲げる中途半端な進学校でしたので、勉強にも力を入れていて授業もハードでした。しかし、部活の顧問は勉強のことなど全く気にも留めず、16歳、17歳の若者を練習という名のしごきで、連日追い込んでいました。毎日疲れ果てて帰宅して、勉強する気力も体力も残っていませんでしたが、それでも少しだけでも勉強しなければ…という義務感から机に向かっていました。そういう日々を送る中で、勉強時間の確保と効率的な勉強方法を身をもって学んでいったように思います。部活を続けながらも成績も上がってきて、高校2年生、3年生の時には選抜クラスに所属していました。入学してから部活を引退するまでの2年半、部活と勉強に明け暮れた日々でしたが、確かな手応えと充実感を体感することができました。私の数少ない成功体験かもしれません。

しかし、大きな落とし穴が待っていました。
部活を引退した高校3年生の7月、これからは勉強一本に絞って、夏を制して受験も制する!志望している国立大学に現役合格だ!と勇んでいました。しかし、部活を引退した途端、やる気が全く起こらなくなってしまったのです。勉強も進まず、秋以降は学校も休みがちになり、怠惰な日々を送り続けました。成績も急降下して、夏まで学年10位以内だったのが、あっという間に300位以下に落ちていきました…秋には国立大学をあきらめて、私立大学に絞りましたが、負のスパイラルから抜け出せず、どこにも合格できず、浪人生活を送ることになりました。部活で体力的にも時間的にも厳しかった時のほうが勉強もできた…という何とも不思議な経験をしました。

私だけなのか分かりませんが、ある程度の忙しさは必要なのかもしれません。追い込まれた環境でこそ、自然と時間のやりくりを工夫して、その結果、生活自体が活気に満ちてくる…という面があるように思います。私は、有り余る時間や自由を謳歌できるほど、自分を律することができる人間ではないのだと思います。余裕のない状況、追い込まれたなかで力を出していく人間なのかもしれません…できることなら、自由を謳歌したいのですが、いざ自由になると逆に何をして良いのか分からなくて、何もできない状況になりそうな気もします。難しいですね…

今の生き方、過ごし方が正しいのかは分かりません。
ただ、走り続けることで別居の喪失感、無力感などから逃れられている…という事実もあります。たとえ走り続けることが現実逃避であったとしても、結果として日常生活を送ることができて、仕事も続けることができて、さらには国家資格も取得して自己投資もできている…とうことですので、もうしばらくは続けてみようと思っています。走っているうちに、何か見えてくるものがあるかもしれませんし、新たな気付きを得られるかもしれません。ただ一方で、いつまでも走り続けられないことも分かっています。いつか息切れして立ち止まるときが来るはずです。そのとき自分はどうなるのか…全く分かりません。そういう意味では、とても刹那的で危うい生き方をしているのかもしれません。

因みに大学受験の件…浪人時代はそれなりに楽しく勉強して、成績も上昇しましたが、全盛期には及ばず、第一志望だけでなく第三志望までの大学に落ちて、滑り止めの大学に進学しました。それでも、進学した大学でとても楽しい4年間を過ごしました。素晴らしい出会いや体験もあり、今でも続いている友人たちがいます。そういう意味では、人生が何が正解か分かりません。あまり考えすぎず、自分が正しいと思った生き方をする、今に集中する、というシンプルな解にたどり着くのかなと思います。

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