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昔の自分

泣き叫ぶ子供を抱いてあやしていると、かつての自分もこうされたかったのではないかと思った。

私が生まれた時、早産だったかなんだか母によると記憶がさだかでないが、1週間入院していたとのこと。

私が退院して後に母が私を抱くと「泣ききらない。泣き始めてあやすと泣くのを途中で止めて真顔になる」ということだった。
後年これを聞いた私は、きっと泣いても誰も寄ってこないから諦めたんだろう、と思った。
実際、私は諦めの早い人間に成長し、自分の要求を声を大きくして主張するということは殆ど無い。
基本的に黙って事を進める。

それはそれとして、我が子は抱きながらスマホをすると嫌がるし、私と妻以外の人間が家に来ると緊張して大人しくなる。
布団でなかなか寝てくれない。
抱っこしたり胸の上に置かないと寝ない。
ある赤ちゃんの写真を見ると、後頭部に毛がまったく生えていない。
ずっと大人しく仰向けでベッドで寝ているかららしい。珍しくないことだそうだ。
我が子の後頭部はふさふさ、この子はじっとしていない。
(2019年4月7日執筆)

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