湯本裕二

野口整体の道場の音和塾を主宰しています。中央線西八王子駅から徒歩4分です。 https…

湯本裕二

野口整体の道場の音和塾を主宰しています。中央線西八王子駅から徒歩4分です。 https://www.otowajuku.net/

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自己紹介

東京都八王子市で野口整体の道場『音和塾』を主宰しています。 湯本裕二と申します。 道場の所在地は中央線沿線の西八王子駅から徒歩4分です。 八王子には縁もゆかりもなかったのですが、この地で楽しく整体生活を送っています。 息子が生まれたのも八王子です。 ぜひとも整体出産(そういった出産育児法が野口整体にはあるのです)をしたいと思い自宅出産を計画しましたが、我々を唯一受け入れてくれた助産院が八王子に近い場所でしたので、こちらに引っ越してきたわけです。 ちなみに、出産当日はお産

    • 補食

      補食について。 野口整体では離乳食ではなく、補食といいます。 お乳やミルクで足りない分の栄養を補う為に固形物などを食べさせるという考えです。 生後三ヶ月ですでに捕食に入らないと栄養不足になると言われています。 ここで言われている栄養とは、一般的な数値化できる栄養とは若干違います。 赤ちゃんには注意の要求があるので、氣を込めて作る、と。 その氣が大事で、赤ちゃんはその氣を食べるとのことです。 氣とは、端的に言うと主観です。 主観での親子の繋がりです。 野口晴哉の食事観を軽

      • 変な音

        サランラップの芯に口を当てて、もう一方を息子の耳元に当てる。 そして「ぶおぉぉぉおぉぉ」と低い声で音を出して聴かせると、恐怖の表情を浮かべ、凄い勢いで泣き出した。 いかにも怖い不気味な音を聴かせると、本当に怖がるんだな、と思った。 先入観などではない。 やはり誰しも生まれつきに本能的な音感が備わっているのでしょう。 生まれつきのもの、自然のもの、本能的なもの、を否定する思想や芸術には距離を置いて一考すること。 (2019年11月2日執筆)

        • 子供が紙で遊ぶ。 折ったり、潰したり、舐めたり、噛んだり。 観ていると、生まれてから始めて加工する材料が紙のようだ。 布は、赤ちゃんには加工できない。 赤ちゃんは、紙にはすごく執着する。掴んで離さない。 形が変形する様を楽しんでいる。 舐めると変色するが、色目の違いはまだ識別できないようだ。 紙が高価だった時代は何を変形させていたか。 きっと植物と虫だろう。 秋なので、せめて枯葉で遊ばせたいが、こういうことは妻が嫌がる。 妻の観察によると、赤ちゃんは遊びの中で学ぶ、と

          足と手、リズム、からの要求

          5ヶ月目。 うつ伏せの状態で、右足で、床を、バンバンと叩く。 焦点が腰椎5番に合っているようだった。 そのバンバンがリズムを持ち始めたのは、松田聖子の曲をかけていた時だった。 『制服』という曲に合わせてバンバン右足で床を叩いていた。 それがいつしか両足になり、ついには両手で床をバンバンと叩くようになった。 始めはただのリズムであったが、その手でのバンバンが、今度は要求を表すようになり、「我ここにあり」という風な色彩を帯びるようになる。 太鼓の祖形なのか、手足を動かしたい欲

          足と手、リズム、からの要求

          バルトーク

          スマートスピーカーに、なんとなく「バルトークの曲かけて」と言った。 かかった曲が気持ち悪くて聴けなかった。 昔はバルトークが好きだった。 私は現代音楽一般、不協和音が好きだった。 子供には「ミクロコスモス」を聴かせるつもりでいた。 ここ最近、不協和音が余り聴けなくなった。気持ちが悪い。 自分で自分に驚いた。 野口晴哉先生が調和の感覚を教えるためにお腹のなかの胎児に音楽を聴かせるという話があるが(きっとバッハとかであったのだろうと思うが)、それを昔の私は保守的だと思っていた。

          バルトーク

          赤ちゃんの求めるもの、3つ

          赤ちゃんの求める3つのこと。 お腹が空いた。 おむつが濡れた。 身体の位置が悪い。 それぞれ泣き方でわかると野口先生はおっしゃっていて、そんなことが本当に自分でわかるのかな、と思っていたが、実際に赤ちゃんと毎日一緒に過ごしていると、大体わかるようになる。 また、この3つの泣き方がじょじょに、わかりやすく変化していく。時間の経過とともに。 まるで原初のことばのように、泣き方が明瞭に分化していった。 最初の裡は頑張って布おむつにしていたが、この頃はよく泣いた。布おむつは小

          赤ちゃんの求めるもの、3つ

          身体操作の偏移

          子供。 産まれてから、最初左右型のように振舞う。 左右体癖かどうかはわからない。 しかし、寝返りをうてるようになってから、左を上にして眠ることが多い。人間は通常重心側を上にして眠るのですが、立姿はおろか、ハイハイもまだなのに、左重心という表現が正しいのだろうか。 消化器がよく働くがために、腰椎2番と4番に特徴のある左右の動きが出ているのかもしれない。 そこから、上下的になる。 上下的、というのは3ヶ月頃から、首が座り始めるところで、うつ伏せになって首を持ち上げる動作がそれで

          身体操作の偏移

          感情は身体の特定の部分で感じる

          子供が産まれた後に来てくれた助産師さんは優秀な方で、看護師の資格も持っていた。 話を聞けば、すぐに頭がよくて身体も頑健であるとわかった。剣道と空手を子供の頃からなさっていたという。 自分は最初病院の産婦人科に勤務していた経緯から、急変する赤ちゃんをたくさん見てきたので、出産はなめられない、というような感じだった。 将来助産院で働きたい、と言ってくれる看護学生はうれしいけど、最初は絶対に病院で働いた方がいい、とも。でも、一度病院で働いて急変するたくさんの症例をみると、怖くなっ

          感情は身体の特定の部分で感じる

          股関節

          息子の両足を、胸に向けてぐーっと折りたたんで近づけると、左が弛い。 これは産まれた時から。 立ち歩きを始めますと、この弛い方の股関節が、逆に固くなる、と言われています。 岡島瑞徳先生の平成17年6月12日の中等講座の第3講に於いて、男と女の股関節の問題が語られています。 ここで岡島先生が発見された、男女の股関節の相違に関する仮説を野口先生の高弟であった吉田順平先生に電話で聞くと、整体では昔からそういうふうにいわれている、とおっしゃったというくだりは、ちょっと面白いです

          大人並みに話しかける

          むしろ、腹の中にいた時はそれなりだったけれども、赤ちゃんに対し、大人並みに話しかける、ということは出来てない。 野口先生は赤ちゃんに対しても、大人並みに話しかけてから、行動していたという。 目の前に、小さい、言葉が正確にわからない人がいて、手がかかるという状況だと、いちいち大人にするように、言葉で説明してから、行動に移すということは、非常に難しい。 やってみればわかる。寝不足で、疲労が積み重なっていれば、それはかんたんなことではない。 子供が産まれてからわかったことだ

          大人並みに話しかける

          263日か273日かの問題

          2018年10月3日の本ブログの記事に於いて、受胎から出産までの日数の問題を書きました。 その受胎から出産までの野口整体に於ける、正規の日数ですが、過去の資料を調べていて確認がとれました。 昭和46年1月14日の「受胎、妊娠の問題」という整体操法講座の講義録を拝読いたしましたら、38頁に「やはりちゃんと二百七十三日いないと駄目なんです」とあります。 これは野口晴哉先生の言葉ですので、すくなくとも昭和46年までは胎児は最低273日間お腹の中にいることが正規の日数であり、こ

          263日か273日かの問題

          赤ちゃんを抱いて歩くと

          息子を抱いて歩くと、股関節が引っかからない。 私は捻れ体癖なので、股関節が狂っている。 捻れ体癖の人は皆、股関節が狂っている。 息子を抱きながら歩くと、足がすいすい前に出る。 足が中心に向かう。 何故だろうか。 私の身体が自動的に息子に同調するため、かんたんに鳩尾が弛み、大切なものを落とさないように腹の前で抱えるので、自然に腹部第3(丹田)に力が満ちる。 捻れ体癖だから、腰椎3番の捻れは取れないものの、余分な力みが抜け、左股関節が弛むようだ。 何も稽古していないのに、

          赤ちゃんを抱いて歩くと

          初めて触れたのは

          我が子が産まれて初めて触れた人間が私である。 生涯に渡り我々の生に浸透していく感覚がそこにある。 妻は息子を立ったまま産んだ。 私は、頭を出した息子に、手を差し出した。 床に落下しないよう細心の注意で息子の頭を支えた。 妻が産み落とした、息子を、私が受け止めた。 急なことで、手を洗っている暇など無かった。 その時の息子の頭の感触はいまでもはっきりしている。 その光景も感覚の裡にある。 息子が初めて触れられた相手の手が、ゴムの手袋をしていたのでは可哀想だと思う。 自分の出

          初めて触れたのは

          布おむつ

          最初は完全に布おむつだった。 意気込んでいたので。 夜にも2、3時間ごとに起きて、おむつを替えていた。 紙おむつと違い、布おむつは、赤ちゃんのお尻を拭いた後にも、うんこを洗い落とさないといけない。眠い目をこすりながら。 これは本当にきつかった。 また、起きる度ごとにミルクを飲ませる。 あまりにもたいへんなので、2ヶ月位から、紙おむつを併用にした。 うんこしそうな時は紙おむつ、うんこ直後からしばらくは布おむつ。 凄く楽になり、今までは何だったのか、と夫婦で笑った。 梅雨に

          光を追う

          2ヶ月過ぎたくらいのことだろうか。 子供が、扉の先の光などを眼で光を追うようになった。 その方を見る。 人間の眼は闇を追うことなく、光を追うように本能づけられている。 始めからそう方向づけられている。 音の中から闇が生まれ、闇の中に光が生じる。 本能の順序。 そして、始めの音の裡には声と言葉が含まれる。 音が先か、声か、言葉が先か? 梟などは、闇を見る。 光には眼を閉ざしている。 梟にはハンターの性質として、始めから音も声も言葉も無い。 彼らは、影から産まれ、影の裡で死