音葉心寧

京都芸術大学1回生 | ものがたりを愛する女の子です | #妄想女子の独り言

音葉心寧

京都芸術大学1回生 | ものがたりを愛する女の子です | #妄想女子の独り言

マガジン

  • 〈創作小説〉妄想女子の独り言

    過去記事をまとめています。 よかったら呼んでください😊😊

  • 〈声劇台本〉妄想女子の独り言

    過去作品をまとめています! 良ければご覧下さい😊😊

  • 〈つらつら〉妄想女子の問わず語り

    私の考えてることとか、作品じゃなくて自分についてつらつら語る場所です。

最近の記事

  • 固定された記事

音葉 心寧のポートフォリオ(2023.09.25 更新)

自己紹介音葉 心寧(本名:八上心寧) 2004.11.17 生まれ 京都芸術大学 文芸表現学科1回生 配信アプリSpoonでのボイスドラマ制作を通し、創作の楽しさに魅了され、脚本家を目指す。noteでエッセイや取材記事、小説を書いている。現在、Lazottoのチームメンバーとして、動画制作・音声編集、画像編集を行っている。 コンタクト X(旧 Twitter):otowa_17 Instagram:otowa.17 メールアドレス:otowa.st@gmail.com

    • 死にたいって思ってしまう気持ちも自分の宝物。それと向き合える強さが、生きたいって思えるようになる強さに変わっていくんだ。何も考えないで生きてたら、そういう自分は出会えない。どんな感情も自分にしかない宝物。

      • エッセイ書いて途中でやめて放置してる数が増え続けている。

        • 命、ギガ長スzzz、私の挑戦

          命、ギガ長スという作品と共に歩んだ1年。 松尾スズキという人物に出会い、触れ、対話した1年。 なんとも貴重な機会だ。と大人は言う。 でもきっと私は小屋入り前を迎えた今も経験していることの貴重さを分かっていないし、本当に理解するのは何年も先なのだと思う。 「松尾スズキ・リアルワーク・プロジェクト」 私は京都芸術大学 文芸表現学科の1回生である。 2024年2月25日に春秋座で行われる演劇「命、ギガ長スzzz」は、本学で行われている社会実装プロジェクトの一つで、今年度から新た

        • 固定された記事

        音葉 心寧のポートフォリオ(2023.09.25 更新)

        • 死にたいって思ってしまう気持ちも自分の宝物。それと向き合える強さが、生きたいって思えるようになる強さに変わっていくんだ。何も考えないで生きてたら、そういう自分は出会えない。どんな感情も自分にしかない宝物。

        • エッセイ書いて途中でやめて放置してる数が増え続けている。

        • 命、ギガ長スzzz、私の挑戦

        マガジン

        • 〈創作小説〉妄想女子の独り言
          3本
        • 〈声劇台本〉妄想女子の独り言
          5本
        • 〈つらつら〉妄想女子の問わず語り
          1本

        記事

          19歳になりました。

          11月17日、今年は金曜日!!天気は雨ですね。微妙に気分が上がらないので止んでほしいけど、きっと今日は無理だなぁ。と朝は思っていましたが、晴れて気分よく過ごしました。最高の誕生日だ。 日にちが変わる瞬間、去年の私は何してたかな、って考えてると、好きな人が電話に出なくてしょげてふて寝したことを思い出しました。その代わりに数人いたTwitterのスペースで大好きなセーラームーンのイラストをみんなに描いてもらって、なんか芸大生って感じかも!まだなってないけど!とか思って、嬉しくて

          19歳になりました。

          最近の恋愛観のアウトプット。

          みんなにはなんでも話せるのに、 あなたには秘密にしていたいことがあって、 それはまだ、私には誰かがいることに、 安心したいだけ。  今日は半月だった。縦じゃなくて、横の。  終電の終点、最寄り駅で降りて、アルコール混じりの白い息を吐く。帰りたくないなと見上げた空は、思っていたより澄んでいた。まだ誰にも迷惑をかけていないスマホを、感情を含まない指で操作して、あなたの名前を探す。  ひらがなのフルネーム。どこかのサイトで、漢字フルネームをLINEの名前にしている男は信頼しても

          最近の恋愛観のアウトプット。

          ネガティブじゃない「ナンセンス」

           ある日、友達が約束を破った。しかも一度や二度目ではない。もう何回目かも思い出せない。彼女からの「ごめん」を待つ。何日か経ってもその言葉を彼女の口から聞くことはなかった。「ごめんやありがとうを大切にしたい」彼女のあの言葉は嘘だったのだろうか。  生きていれば相手の言動を理解できないという瞬間が必ず訪れる。そういうことが積もりに積もって、気づかぬうちにストレスが溜まり、しんどくなっていく。これは決して珍しいことではないだろう。あなたはこういった場面に遭遇したとき、自分にどんな

          ネガティブじゃない「ナンセンス」

          《朗読台本》生きている温もり

          生きている温もり 洗剤の溶けた、生ぬるい湯のように、 はっきりとしない意識の中で、 手を延ばしても触れられない、何かを探す。 動く度に濁りが増していく世界で、 強く、その何かを求めている感覚は消えてくれない。 もういっそ沈んでしまえば楽なのに、 もがき続けるのは一体なんの為なのか。 夜中にあぁ、あぁ、と誰かを呼ぶあなたは、 何を思い出すことも許さない、 ぼんやりとした頭の中を漂っている。 幸せに溢れた結婚も、自分の子供が生まれた瞬間も、毎朝賑やかに囲んだ食卓も忘れて、 家

          《朗読台本》生きている温もり

          《小説》暖かいシャッター

           私が最も好きな季節は春です。冬はどうも寒くて気分が上がらない。病室の窓から見える景色は色がなく、趣深さというものがありません。私の命は大好きな春を迎える前に朽ちてしまうのだと、毎日のように流れる愛娘の涙が語っていました。もうこの人生に悔いはないと思っていましたが、いざ最後だと思うといてもたってもいられなくなるものですね。心の中で看護師さんに謝りながら、病院を後にしてきました。  冷や汗の滲んだ頬に触れる優しく吹く冬の風。久しぶりに全身で感じる外の空気に好奇心が湧き上がってき

          《小説》暖かいシャッター

          夏風、からころ

          本編夏風、からころ 毎日日記を付けられる夏休みを過ごしてくださいね。 今年新任の担任はそう言って、 一学期の最後のホームルームを終えた。 満足気に浮かべた笑みを憎ましく思わなかった者は、 クラスの中にいなかったと思う。 受験生に楽しい休日など、あるわけが無い。 僕も例外でなく、その時は腹立たしく思ったが、 終業式を目前に課題を消費している今、 その言葉をぼんやりと意識していた自分に気がついた。 思い返してみて、書くことが出来るなと思う日は1日だけ。 息抜きに山の近くにある

          夏風、からころ

          まだ涙が辛くないうちに、

          《本編》まだ涙が辛くないうちに、・女性一人用台本 あなたが連絡を返すのは、スタジオ上がりの深夜だけ。 一日中温める1件の通知に、夜までじわじわ締められる。 すぐには返さない、続く言葉に期待しても裏切られるから。 未読されているLINEの方が、刃は鋭くて痛い。 寝る前に送るお疲れ様。 開いたトークに、業務みたいなやり取りの履歴が列を成す。 会いたいって言えなくなったのは、もう随分前らしいね。 起きて気づく数時間前の通知は、まるで絆創膏。 蓋をするだけで治す能力のない、その場し

          まだ涙が辛くないうちに、

          《声劇台本》小さな機会と電波線

          本編小さな機械と電波線 手の代わりに耳を繋いで、散歩をするのが好きだった。 姿が見れない距離にいても、愛されていたと思う。 そんなことを考える隙もないくらい、 あの時の私には余裕がなかった。 身体の温もりに触れたというよりも、 心の温かさに包まれていた恋。 姿が見えない時間が多くても、 言葉で寄り添いあった。 ごめんねよりありがとう、 頑張れより頼ってって伝えたかった恋。 自分の中の小さなルールが増えて、 自分で抱えきれなくなった。 いつも余裕がなかったから、 ぶつか

          《声劇台本》小さな機会と電波線

          《声劇台本》Sparklers

          《本編》Sparklers・声劇台本 〇 女の家・夕方    女、家でくつろいでいる    友達から電話が来る 女 「はいはい、もしもーし」 友達「え、なんで出たの」 女 「じゃあなんでかけたの」 友達「あいつは?」 女 「知らないよー仕事なんじゃない?」 友達「花火大会、良かったの?」 女 「うんー?まぁ、最初から私には似合わなかったから」 友達「そんな寂しいこと言わないでよー」 女 「んで、そっちはまた彼氏が約束遅刻してる感じ?」 友達「そう、全く懲りないよね」 女 「

          《声劇台本》Sparklers

          ひと夏の少年心 / 書き下ろし台本

          《本篇》ひと夏の少年心 石を蹴って歩いた通学路を、 今度はキャリーケースを引きずって歩く。 帰ってこないつもりだった実家、 もう見ないはずだった風景。 蝉の鳴き声が、 都会とは比べ物にならないほど頭をたたいて、 夏という季節さえも、 僕を責め立てているようだった。 反対される声を跳ね返し、両親に背を向けた、青かりし少年。 あの頃には、成し遂げたいものが確かにあった。 この町は今、どう映しているだろう。 行動の核をも見失って、背中を丸めて帰る僕のことを。 そもそも帰る場所なん

          ひと夏の少年心 / 書き下ろし台本

          月が綺麗だから。/ 男性一人用台本

          本編月が綺麗だから・男性1人用台本 今日は月が地球に最も近づく日らしい。 ふと思い出した頃には、もう12時を回っていたけど。 何時間座っていたのか、 重い腰をあげると凝り固まった体が鳴る。 視界に入るすっかりちらかった部屋に またため息がこぼれそうになったその時、 「幸せが逃げるよ」と怒る君を思い出して、 気がつけば吐きかかった息は笑いに変わっていた。 ベランダに出て夜の空気に触れる。 少し空を見るだけのはずだったのに、 静かにそよぐ風が気持ちよくて、 あと少し、と何度

          月が綺麗だから。/ 男性一人用台本

          〈声劇台本〉「全部、夏と香水のせい」

          《本編》「全部、夏と香水のせい」・男性1人用台本 終電を見送った深夜のプラットホーム。 夏に似合わない甘ったるい香水が 僕の鼻を刺して喉を疎ましくさせる。 ほんの少し背伸びをして その香りを纏った君を抱き寄せた。 頭の働きが鈍くなって 自分の心臓の音が大きくなっていく。 彼女の不規則なリズムが伝わって どうしようもなく生を感じて、愛を感じて、 でも後者は報われない一方通行だった。 これから君が言うことを悟って 「話さなくていいよ」と先回りをする。 結局返ってきたのは、一番

          〈声劇台本〉「全部、夏と香水のせい」