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エッセイへの気づき-文フリ東京37の思い出

お久しぶりです。
小説を上げるために立ち上げたnoteも賞の応募に専念とかなんとか言って途切れてしばらく経ってしまいました。夏に一度更新したけれど。
色々と環境が変わって今シェアハウスに住んでいます。
そのシェアハウスにて、文フリに本を出そう、シェアハウスでアンソロジーを作ろう、テーマは「生活」で。
となって、私は嬉しくってアンソロジーに加えて短編集を出しました。
短編集は在庫分のちほど通販予定ですので、よろしければ是非。

本題はアンソロジーです。「生活」がテーマ、かつ自分の書きたいものとして今のシェアハウスに流れ着く過程がありました。
今まで小説ばかり書いていて、エッセイのようなものはきちんと書いたことがなかったのですが、これが楽しい。
思えば夏に更新した無人島の思い出を書くのも自然に楽しめた。
鬱っぽいな。(神っぽいな。)になった時、友人の習慣に感化されて日記を書いたりもしていたのですが、これも楽しい。

今まで自分の経験をそのまま文章にするのは恥ずかしくてできなかったのですが、それを人に読んでもらうために編集してアウトプットすると自分自身でもなかなか発見があることに気づき、それならもう少しやってみようかと思いました。

ということで不定期にはなりますが、小説以外の駄文もこちらに記していけたらなと思います。
目を通してくださる物好きな方がいれば幸いです。


さて、せっかくなのでもう少し。
先述した文フリですが、(二次創作でない)同人誌即売会に出るのは初めてで、とても緊張していました。
鬱だし前日の夜に仕事で出かけるしそれもあって会場近くのカプセルホテルに泊まって前乗りしたにも関わらずあたふたして開場ギリギリになんとか設営できたか…?という状態。
ひと段落して座ったら開場から少し遅れて(2階だったので)ぞろぞろと一般参加の方々が。
以前の文フリ東京は一般で参加し、その時も人の多さに驚きましたが、出店者側から見る人の多さも圧巻です。休日渋谷センター街の治安いい版という感じ。
寄稿くださった方々の知名度効果が絶大で、次々とアンソロジーが飛び立っていきました。すごい。
私の個人誌はまあおまけ程度に考えておりました。それでも知り合いの方が手に取ってくださり更に後日素敵な感想をいただき、今後も筆を取るぞというやる気がはちゃめちゃに湧きました。その熱のせいか今物理的に体温が39℃まで上がっております。検査をしてもただの風邪ということです。熱が出ているとまともな文が書けないので早く治ってほしいです。

文フリの話に戻ります。
シェアハウスでブースを出したこともあり住人のほとんどが文フリにいましたが、そのうえ二人は別のブースも出している異常文学シェアハウス。旧住民やよく遊びに来てくれる方もいらしてくださいました。
そして内輪の人数があるものだから売る担当に事欠かない。
ということで何度か席を外して全会場を一通り眺めつつお金を使ったり、
はるばる喫煙所に行くのに人混みに疲れた友人を伴わせたりして、
約7時間ちっとも暇に思うことなく流通センターで過ごし、無事閉場。
過去最多の人数が来場したと。アンソロジーもなんと完売。隣のブースもほぼ同時に完売。ハイタッチ。嬉しい。祭りっぽいな。

せかせかと撤収準備をし、よし帰るかというところで、私とアンソロジーのまとめ役(鬱)以外がばらばらに帰ることになっていて笑いました。
帰路の間「うちっぽいね」「帰るところが同じだからばらばらに帰るのかな」「確かにこの日のために集まったなら打ち上げしてから帰るよね」なんて話しました。
鬱と鬱っぽいな。はへとへとになって帰宅。他のメンバーはきっと打ち上げ中。なので静まった…しかしリビングに客人が二人いる家。なぜ?
一人は居候で寝てました。一人はアンソロジーの寄稿者で会場にも来てくださり、その日泊まることになっていました。一人が寝ているのでどうしたらいいかわからず電気だけ付けてずっと座っていたらしい。

…とにかく、文フリハイになっていた私達はとりあえず売上の精算をして、もう飯は頼もう今日頑張ったしと言っていたらなぜか寄稿者の客人から奢ってもらえる話になり、ありがたく出前館でステーキを注文しちゃいました。本当にありがとうございました。不摂生な生活に舞い降りたステーキ弁当。羽が生えて見えました。
家に残っていた住人もリビングに降りてきて、次第に打ち上げに行っていたメンバーも帰ってきて、アドレナリンの抜けた鬱と鬱っぽいな。は眠りました。
前日までのネガティブなバタバタもすっかり頭から飛んでしまう、本当に楽しい1日でした。

少しと言いながら長くなりました。
「生活」はどこまでも続いていきますが、まあ突然終わってもおかしくないものでもあり、
「楽しい1日」のあとも「生活」をやっていけることはある種の奇跡です。
それにしても「生活」ってとんでもない字だなあ。「生きる」うえに「活きる」のだもの。自分の性質とはかけ離れて感じる一字と一字を合わせたら意識せずとも毎日行っているものの名前になるのは不思議です。
「生」と「活」にふさわしい人間になれたらと一瞬思ったけれど、あまりに不可能でそのうえ別になりたくないなあと思い直したので、その役目は他の誰かか物語の中の人物に任せましょう。

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