投稿を少し振り返る
どーも、乙楽です。
前回の投稿でも申し上げましたが、私がnoteに投稿するようになって1年が経過しました。
通算80投稿。この数字が多いのか少ないのかは、正直なところ判断が難しいところです。始めたての頃は数をこなす事を目的にしていましたが、現在はまとめきれないと没にして、再度練り直すことが通常になっています。どちらが自分に合っているのかは、まだ分かりませんね。
さて今回は、この一年の投稿から私が印象深いと思ったものを5つ選びまして、軽く振り返ってみようと思います。
書くまでの経緯や思い出、読み返してどう感じたか等を、それぞれまとめてみましたので、どうぞお付き合いのほど、よろしくお願いします。
1.始まりのnote
記念すべき初投稿です。とにかくやってみよう、書いてみようの精神だけで、何の展望も無く始めてしまったものです。溜め込んだものを無理やり吐き出した、そんな気分で書いた記憶があります。
一年ぶりに読み返した率直な感想は一言。
「何だこりゃ?」
ぎこちない文体、随所に見られる舌足らずな表現、思いだけが先行して文章なのか現代詩なのか判別のつかない文体などなど、突っ込み所しかない投稿です。頭の中に浮かんだものをひたすら書き散らしたんだな、ということが透けて見える「悪文」と言えるでしょう。
同時に、行間から浮かぶ思念というか、執念に近いドロドロしたものが、浮き上がろうともがいているようにも読めました。何というか、妙なパワーがあるんですよね。若干のおどろおどろしさすら感じます。
この得体の知れない文章と言葉にならない迫力は、今の私には書けないでしょう。一年を経て得たものと引き換えに失ったもの、それがこの初投稿に詰まっているような気がします。
ただ、これを書いたときの精神状態に戻りたくはありません。(笑)
2.気付いた、そして書けなくなった
今回の振り返りで、一番思い出深いのがこの投稿です。自虐的なタイトルが、この時に受けたショックの大きさを物語っています。
これを書いたきっかけは、当時のフォロワーからいただいた「キレイな文体ですね」の一言です。
この言葉に、私はリアルで頭を抱えました。何せ、自分自身が持っていたのに気付けなかったものが何なのか、ハッキリ見えてしまいましたからね。
ただ、立ち直った後は割とポジティブでした。進むべき道を見つけた、ここで気付けたならいくらでも挽回できる、と捉え、創作意欲が湧いてきたのを覚えています。
…と思っていたのも束の間、意識しすぎたんでしょうね。意欲は空回り、強みをどう活用するかを模索した結果、2ヶ月ほど全く文章が書けなくなりました。いやー、当時は苦しかったですね。ただ、そこを抜けたからこそ今がある、とも思っています。
3.実験から生まれた「飯テロ」
スランプから持ち直した後は、「実験」と称して様々なジャンルの創作に取り組みました。都々逸やショートショートなど、自分が書いたことのないテーマに挑戦したのがこの時期です。思うようにまとめられなかったこと自体が、却って楽しかった印象です。これもその一環で書いたうちの一つです。
「私小説」をやってみようと思いつきで始めてみたはいいんですが、あまりにサラサラ書けてしまって、ほぼ手応えゼロだったことに不安すら覚えました。脳内で文章が自動生成されているような感覚、と表現すれば一番近いかな。読み返している現時点でも、自己評価は難しいです。
しかし、不思議なことにこの投稿のある一面が、一部の方々にやたらとウケました。調理と食事の描写です。
おっさんが日常の何やかんやをしながら飯を作って食べる。それがどうしたことか「読む飯テロ」として想定外の評価をいただけたのです。
元々、食べ歩き飲み歩きが趣味で、素人ながら調理も嗜んでいますが、文字に起こすことは無かったので、この評価は新鮮な驚きでした。
なお、この「或る男」シリーズは現在も不定期に投稿しています。現在も一本、先日にお邪魔した居酒屋での出来事を、多少の脚色を交えて執筆中です。ご興味とお時間がありましたらどうぞお読みください。
4.ついにX外にも読者が!?
初めてアクセスが爆伸びした投稿です。11月15日現在でのビュー数が800を超えています。それまでの投稿のビュー数が多くて100いくかどうかでしたから、最初は本気でバグを疑いました。
これは、大好きな作品を私がガチでレビューしたらどうなるか試してみたものです。それまでもいくつかレビュー投稿はしていましたが、現行のアニメ作品には手を出せていませんでした。角が立ったら晒し上げ炎上する可能性がありますからね。
で、たまたまこの作品について友人と話が盛り上がったので、一つここは書いてみよう、と思った次第です。読み返してみると、案外ちゃんとしたレビューになっているので、過去の自分もなかなかやるな、といった印象です。
幸いにして、直接のお叱りは受けることなく日々が過ぎ、私もホッとしたその直後から事態は急変しました。
この投稿がnote公式のアニメレビュー投稿で紹介されたらしく、突然ビュー数が突然跳ね上がったのです。そして書いた当人があたふたするうちに、ほんの数日で300ビューを超え、その後もコンスタントに伸びていきました。
メジャー作品を盛り込んだ投稿はリスキーだけど数字を稼げる、そう思った私はこの手の投稿から一時身を引きました。人によってはせっかくのチャンスを、と思われるかもしれませんが、多少数字が伸びただけで精神状態が乱高下する豆腐メンタルな私には合わない、と感じたからです。
そのため、大きいコンテンツや時事ネタなどを真っ向から取り扱うようなことは、よほどの覚悟を決めるときだけ、と心に決めました。
5.本気で腹を括りました
そんな覚悟を決めて書いたのがこちらです。
今だから話せますが、この投稿をしたときの私は「叩かれ上等」の覚悟でした。何を大袈裟な、と思われるでしょうが、当時の私はそれほどに入れ込んでいたのです。
書いた投稿を読み返しチェックしながら、多分これは伸びるだろう、と感じました。同時に、賛否が分かれるだろう、という不安も感じていました。
何せ、内容には推しの内心や組織内での出来事についての憶測を多分に含んでいますし、勝手に代弁者のように描写している箇所もあります。「お前ごときが何を言うか」というお叱りが来たら、甘んじて受け入れるつもりでした。投稿の瞬間は、お酒の力を借りて配信開始ボタンを押していたかつての推しの気持ちが、少しだけ理解できましたね。
いざ蓋を開けてみたら、望外の高評価をいただけたので心底安心しました。異常なほどビュー数が伸びたのには少し恐怖しましたが、思ったほど反感が届かなかったのは少々意外でしたね。叩かれたくはありませんが、もっと色々言われると思っていました。
今回、実際に読み返してみたところ、良くまとまっているなと思う反面、自分には分かってしまう粗が結構ありました。具体的には、長くなり過ぎてカットしたところや、まとまらずに没にした第一稿などから上手く持って来れなかった部分が気になりました。
せっかく伸びたからには完成度を上げたいと思う反面、これはこれで残しておこうかとも思っていまして、今後どうするかについては、また別の機会に考えようと思っています。
というわけで、簡単に過去の投稿を振り返ってみました。如何でしたでしょうか?
個人的には当時の心境や考え方、姿勢が思い出されて、我ながら微笑ましいやら恥ずかしいやらの振り返りでした。ただまぁ「うげぇ」となるようなことは無かったのが救いですかね。
最近、よく褒められるようになりました。これが非常に創作や執筆の力になっています。調子に乗らないよう自制しつつ、今後も文章力や表現方法をさらに模索し続けて参りますので、どうぞよろしくお願いします。