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1月16日、ブラームスとドヴォルザークの交歓を探り、浮かび上がる、中欧の魅惑!

ヤクブ・フルシャ率いるバンベルク交響楽団の、ブラームスとドヴォルザークの交響曲のシリーズ、"BRAHMS - DVOŘÁK"、第3弾、ブラームスの1番とドヴォルザークの6番、さらにハンガリー舞曲も!
TUDOR/TUDOR1741

ブラームス(1833-97)、練りに練った渾身の一作、"ベートーヴェンの10番"の異名を取る、1番の交響曲(1855-76)と、ハンガリー舞曲、3曲(1番、3番、7番)が取り上げられる1枚目に... そのブラームスと出会い、支援を受け、刺激も受け(スラヴ舞曲集を委嘱される!)、国民楽派としての性格を確立し、ブレイクを果たしたドヴォルザーク(1841-1904)の、ひとつの到達点としての6番の交響曲(1880)に、ブラームスのハンガリー舞曲、5曲(17番から21番まで... )で構成される2枚目... 2人の大家の交歓を探る、2枚組。

まず、耳に飛び込んでくる、ブラームスの1番の豊潤さ!"ベートーヴェンの10番"なんて言われるだけに、ザ・交響曲!ある意味、交響曲の完成形なのかもしれない... なものだから、堅っ苦しい印象もある、けれど、フルシャ+バンベルク響の演奏は、その堅苦しさを解し、ぶわーっと豊潤さで充たしてくる!"ドイツ三大B"としてのしっかりとした構築性よりも、ブラームスが拠点としたウィーンの、その中欧ならではの多民族、多文化性が織り成す魅惑で交響曲を充たす!いや、何だか芳しいのです。

からの、ドヴォルザークの6番は、国民楽派の交響曲として、チェコの民族性が躍動!で、チェコのマエストロ、フルシャだけに、そのあたり、鮮やかに引き立てて... ヤナーチェクを思わす色彩感が浮かび上がり、いい具合にマッドで、大胆なリズムがパシっと刻まれれば、何だかブルックナー味も滲み出て、刺激的!いや、その後の7番、8番、9番、「新世界」に負けてない!てか、よりカッコいい?なんてすら思ってしまう。

しかし、ブラームスとドヴォルザークを並べるおもしろさ!ある意味、師弟関係とも言える両者だけに、特別なことではないかもしれないけれど、ありそうで無かったのかも... で、並べて浮かび上がる、中欧の魅惑!これが、魔法のように思えてくるフルシャ+バンベルク響の演奏... ハンガリー舞曲がまた味があるんだわ...

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