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10月6日、モーツァルトが女性ピアニストのために書いたピアノ協奏曲のたおやさ、花やかさ、魅惑的。
ピリオド系ピアニスト、クリスティアン・ベザイデンホウトが、フライブルク・バロック管の伴奏で、モーツァルトのピアノ協奏曲、9番、「ジュノーム」と、18番を弾く...
フランスの舞踏家、ノヴェールの娘で、ウィーンの富裕な商家に嫁いでいたピアノ奏者、ヴィクトワール・ジュナミ(1749-1812)のために書かれた、9番、「ジュノーム(ジュナミ)」(1777)に、ウィーンで活躍したピアニスト、マリア・テレジア・フォン・パラディス(1759-1824)のために書かれた、18番(1784)のピアノ協奏曲、2曲...
モーツァルトが女性ピアニストのために書いたピアノ協奏曲に注目するベザイデンホウト。いや、この切り口、新鮮だなと... そのあたり、意識して聴いてみると、何だか、たおやかで、花やいで聴こえる。一方で、9番も、18番も、確かなヴィルトゥオージティに彩られ、聴き応え十分なあたりに、ジュナミ、パラディス、ともに確かな腕の持ち主だったことが窺えて... というより、2人の女性ピアニストに対する作曲家のリスペクトが、それぞれから響き出すのが、素敵だなと... また、ザルツブルク時代に作曲された9番から、ウィーン時代に作曲された18番を聴けば、モーツァルトの音楽のスケールアップが感じられ、興味深いなと...
ちょっと金太郎飴みたいに感じてしまう?モーツァルトのピアノ協奏曲(何しろ27番まである... )だけれど、それぞれに雰囲気があり、何より、一曲、一曲に、モーツァルトの挑戦が窺え、番号を経るごとに確かな成長がそこに示されている。そういう中での9番のたおやかさ、18番の花やかさ、それぞれに印象的で、改めて、魅惑的。
で、ベザイデンホウトのピアノがすばらしいのです!いつもながらの活力を感じさせるタッチから、1805年頃製作、ヴァルター&ゾーン(レプリカ)を存分に響かせ、表情豊かな音楽をポジティヴに繰り出す!そこに、フライブルク・バロック管の息衝く伴奏が相俟って、モーツァルトらしさが輝く!ワクワクさせられる!
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