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11月24日、イギリス・ルネサンス、バードの舞曲に変奏曲、ピアノで弾いてみた!ケミストリー!
南アフリカ出身、ロンドンを拠点とするピアニスト、ダニエル・ベン・ピエナールが弾く、イギリス・ルネサンス、爛熟期を彩った作曲家、バードのパヴァンとガリアード、パッサメッツォとグラウンド...
教会音楽にマドリガーレ... 歌のイメージが強いルネサンス(リュートは欠かせないか... )だけれど、イギリス・ルネサンスにおいては、ハープシコードにヴァージナルといった鍵盤楽器、コンソート・ミュージックなど、器楽も充実していたことが興味深いなと... で、その中心にいた人物、多くの器楽作品を残したバード(ca.1543-1623)、その鍵盤楽器で弾かれた作品の数々を、ピアノで弾いてみるという試み... いや、ケミストリーです!
パヴァン、ガリアードといった舞曲に、パッサメッツォやグラウンドといった変奏曲、18曲(2枚組)を取り上げる、ピエナール。ハープシコードのキラキラしたサウンド、ヴァージナルのマジカルなサウンドではなく、ピアノというマシーンならではの端正なサウンドで捉えて見えてきたバードの音楽の充実!大陸とはひと味違う、イギリス・ルネサンスのライトさ?声部が整理された響きの訴求力というのか、よりメロディックなあたり、次の時代を先取りしているように感じられ、興味深く、おもしろい...
パヴァンの優雅さは、クープランを予感させ、ガリアードの確かさには、ヘンデルの端正さが重なり、変奏曲の自在さには、バッハを思わせる瞬間も... つまり、多彩!いや、これまであまり見つめてこなかったかも、その多彩さ... 今さらながらに、バードの音楽に驚き魅了された。
という、バードを、ピアノで聴かせてくれたピエナール。派手さは無い、けれど、ピアノらしい粒立ちの良さで、着実にバードを捉え、その音楽の多彩さ、絶妙に紐解いて見せる!いや、紐解かれて、イギリスの音楽のポップさ、ピアノからこぼれ出し... クラシックの枠組みからはみ出してしまいそうな感覚も!素敵!
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