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病人

皆さんこんにちは、もしくはこんばんは。音猫です。不定期ですが、投げ銭方式のショートショートを今後は投稿、一筆していこうかなと。全文無料で読む事ができますが、お気に召し頂ければ投銭をお願いいたします。

本日のお題は「病人」です。

 このご時世風邪をひいては、やれコロナだと蜂の巣をつついたように大事に。昨年から統計でコロナにかかられた患者様は万を超え、挙句はお命までとられてしまう。取られて困るのは飲食店や娯楽施設。やれ蔓延だ、やれアルコール消毒だ、と、凌ぎを削っても削られていくのは売り上げ。手を変え品を変え、お店が少しでも長く保てるように、雇用を守る為に四苦八苦。落ち着いた頃にはお店がない…そんな悲しいお話はあんまりじゃないですかね。一昔前に「ころり」と死んでしまう。という言葉がありましたて、後にコレラのことも「ころり病」なんて言ってたり。「コレラ」も「コロナ」と名前が似ています。重症化してしまうと本当に亡くなってしまう。恐ろしいものです。

 さて本題ですが、病人は身体が正常に機能しない。痛みや痺れ、身体の倦怠感、内臓疾患、精神疾患、はたまた3大疾病、7生活習慣病なるものがあります。包帯でぐるぐる巻きにされていれば一眼で病人だと分かります。白杖をついて歩いている方は目に障害がある方と、お手伝いがしやすいです。白杖は音を出す杖ですから、うるさいとは言ってはいけませんよ。他にも挙げればキリがないですが、それ以外に普通に歩いていて「病人」ですって、分からない方もいらっしゃいます。
そんな中で妊婦さんのマークやヘルプマークなるものがあるので、これらを考えられた方には本当に頭がさがります。
後、この文章で妊婦さんと障害者様を例に出していますが、病人ではありませんので、お見知り置きをお願いいたします。

 そんな病人に皆様はどうか優しく接して欲しいです。

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 毎日朝早くから夜遅くまでのお仕事お疲れ様。お風呂上がりにキュッとビールでも。朝早くから夜遅くまで子育てから家事やらで大変ですね。たまにはゆっくりとお昼寝、はたまた気の合うお友達同士でランチでも。
しかし、病人は病が続いている中で四六時中休めません。入院していても、苦しい治療を受けて、または退屈なベッドの上で飽きずに天井を眺めていたり。食事制限で今まで嗜んでいたお酒や好きな食事もできず。退院したらしたでそこから健常の身体づくりの為にリハビリをしなくてはいけない。
支えてくれている家族に感謝。動けるようになったらその分ゆっくりしてね。病人だって動ける時は動く。でも労働しているわけじゃないので、金銭は出ない。欲しい物もあれば買う余裕もない。通院だけで出費していく。

「えー、本日は全国から生きるだけ生きて来ました与太郎さんに、頑張ったで賞をお贈りいたします。いや〜本当に素晴らしいかったですね。朝起きて全身痛いのに掃除、洗濯、炊事。家事全般。体力作りにウォーキングまで。本当に頑張りました。偉いです!!どうか一言お願いいたします。」

「ありがとうございます。これも一重に支えてくれた家族と諦めない自分に感謝しています。あれだけの重病を克服したのですから。引き続き頑張っていきます。ありがとうございました!!」

「あの重病から奇跡の生還され、今も活躍されている与太郎さんに皆様暖かい拍手をお願いいたします。さーて次回の頑張ったで賞は誰の手に??ではみなさまごきげんよう」

 …生きているだけで治療費、生活費はどんどんと飛んでいくのですね。また回復を重ねては日進月歩。回復したと思ってもまだ上を見るから、まだ回復していない。昨日は腰が痛かった。今日は胸が苦しい。病気一つとってもいろんな病気がある。患部が違えば痛みの場所も変わる。怪我も同じ。
通院だけですむのか、入院するのか。完治する見込みはあるのか、死ぬまで寝たきりか。

 だから毎回想う。頑張って毎日生き抜いているのだから。布団の上だろうが、普通に生活してようが、病人は病人なのだ。
だからみんな「頑張ったで症」の病人なのだ。

ー締ー

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