見出し画像

T字路の曲がり角

寝起きから随分と歩けるようになったと思う。
あれだけ布団から出られなくなっていたのに、少し復調してから鍼灸医に通い始めたら口の中を潤わせるものが必要なくなった。まあ、それでも口腔内は乾くので、常にうがいを行っているようにしているが…。

本当なら物書きをして色々とやりたいのがこの自宅療養期間中なのだろう。しかしながらこれが散歩中は帰ったら即やるぞと思っていても家事を始めて時間ができると、ものすごい睡魔が襲ってきて昼寝の回数も増えてきている。

食事の量もかなり増えたかと思う。お腹いっぱい食べて、というのが病気をする前の一つのストレス発散でもあり、食欲を満たす事ができる。
それがどうだ、病気をしてからは食べたいものは麺類ばかりで喉越しの良いもの、あれだけ米食いだったのに、卵掛けやら茶漬けやらでないと喉に通らない。

甘く見ていたけど食欲ってすごいストレスが募るんだよぁ。
特に甘いもの。ストレスあるときにがっつり甘いもの食べたくなる、って本当だったんだなぁと。
まったく甘味を感じないわけでもないから食べたい時は食べるようにしているけど、それでも、脂の塊やら、唾液を奪うから一瞬で咳き込む。

かといっても家族に自分の食事を押し付けるわけにはいかない。出されたものは食えないものは申し訳ないが、途中で残したり、味付けを濃くするため醤油を大量にかけたり…。まあ、主治医が「特に異常な数値が出ていないから、食べられる方法があれば無理でも食べて」ときたもんだ。

退院直後は冬場というのもあって、布団からでられない、治療の後遺症で血が足りないから貧血と低糖の症状でまともに歩く事すらできなかった。
それが今では「働けるものなら働いてみたい」と思うようになってきた。

最初はウォーキングから始めて、1〜2時間、炎天下を延々と歩く。
鍼灸医に通うようになってほぼ毎日続けている。
後、廃館した社宅寮や公民館的なものの駐車スペースに、軟球だが、壁当てをして球を投げ、捕球している。これが思っていたよりハードで、中学時代には野球部だったのでキャッチボールは当たり前だったのに、この壁当て、10球程でヘトヘトになる。ボールを投げるのも全身運動なんだね。

後はゴルフの打ちっ放し。
こればかりはもう上手い下手のレベルじゃなく、ただゴルフボールを打つだけ。ひどい時にはスイングしてもボールにすら当たらない。
もう少し情報を集めていけるようになったら行こう。

今日は鍼灸医の日だった。いつもより針も痛く、揉まれる身体もひと押し事に声が漏れる。痛い。
しかし、ここにまた通うようになってからまた復調している、今までノロノロだった回復が、日に日に二段、三段と違っているのが実感している。
診てもらっている院長の言葉で「死んでいるなら、ここの病院に来るまでに死んでいる。それがお前はどうだ。自分の意思でここにまた通うおうと思っているじゃないか。それだけでも大きな進歩だし、身体の具合もウォーキングとかの話を聞いている以上、お前がどう感じているかわからないが、お前の体は生きようとしている。」
また、いつものようにカラカラと笑いながら、ツボに電気針を当てていく。その都度にガツン、ガツンときつい振動がくる
どうやら、抵抗もつけなければいけないらしい。だからこのような治療になっているらしい。

そんな、生きようとしているにもかかわらず、自分の脳みそは動きたくない一心で、思いついても、実行に移せない。このnoteすら、眠剤を飲んでフラフラになりながら打っている。何の意地だか…。

今はどんつきのT字路、右に行くか、左に行くか。
現状ではどちらも思いついても、実行できない行き止まりになっているなぁ。

徒然なるままに、日々の思いを。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?