見出し画像

夏休みにローカル探究に参加してみて感じたこと

こんにちは!広報担当の清瀬です。
今年の夏、新たな試みである「ローカル探究」が行われました。

ローカル探究とは、島前高校の生徒を対象に夏休みの1か月間、島の仕事や暮らしを経験するものです。

これまで高校生として見てきた地域とは違い、実際に島内にあるシェアハウスに住み、島内の事業所で働くことでよりリアルな島の暮らしを実践してもらおうと企画されました。

ローカル探究2

今回は、ローカル探究に参画し役場の人づくり課に所属した高校生がローカル探究についての記事を書いてくれたので、ぜひご覧ください!


画像1

みなさんこんにちは!隠岐島前高校一年の諸泉実です。福岡県出身です。
今回はこの夏、初の取り組み「ローカル探求」について私が感じたことをお届けしていきます!

参加した理由

ローカル探究に参加したいと思った理由は3つあります!

1つ目はいろいろな人と話ができたらいいなと思ったからです。
島前高校に入学して周りのみんなに入学した理由を聞くことがおもしろく、いろいろな人の話を聞くことに魅力を感じるようになりました。

ローカル探究で今まで関わったことのない職業や、ちがう視点を持っている方とお話できることを楽しみに参加しました。

2つ目はお仕事の経験を、これからの高校生活に活かすことができればいいなと思ったからです。

私の将来の夢は食に関わることです。食といえば今までは作る、食べるという視点が中心でしたが、それ以外の新たな視点から関わることができそうだなと感じました。

3つ目はシェアハウスという環境に興味があり、参加するメンバーとの生活がとても楽しそうだったからです。

以前からシェアハウスに暮らすって面白い!楽しい!と聞いていたので一度は経験してみたいと思っていました。うまくいかなかったらどうしようという不安もありましたが、これからの生活へのワクワクが大きかったです。


画像7

仕事内容

海士町役場の人づくり特命担当課でお仕事をさせていただきました。
毎日決まった仕事をするよりかは、朝、上司の方からいただく仕事や、急遽しなければならないことに対応して動いていました。

私が実際にしたお仕事をいくつか紹介します

・他のローカル探究求生が働いている事業所を回ってお話を聞く
・ローカル探究の研修でのご飯の献立作成
・海士町や島前高校の取り組みに興味をもって視察に来られた方の対応
・大人の島留学や島体験のミーティング、研修に参加
・人づくり課が管理している空き家の見回り、清掃
・台風の被害にあったお家のお手伝い(土砂のかき出しや土嚢の運搬)  
・ローカル探究の記事を書く


いろいろな場所に行って、多くの方の考えや想いを知ることができました。

画像4


画像8

シェアハウスでの生活

崎という地区にあるシェアハウスに2年生2人、1年生2人、ハウスマスターの計5人で住んでいました。

朝、昼、夜全て自炊だったので、はじめ料理が苦手だったシェアメイトも少しずつ作れるようになってきました。

家電などは寮とは違い、全てひとつしかないのでより他の人のことも考え、掃除も気づいた人がするというようにしました。周りのみんなのことを思いながら、誰かに負担がかかっていないか考えていました。

シェアハウスのルールはシェアハウスごとに自分たちで決めました。私たちは朝と夜に点呼、食費などは共有のお財布から出す、料理はみんなで作って食べることにしていました。

ご飯中には今日あったことや想いを共有したりと色々話しているうちに2時間ほどたってしまう毎日でした。

画像13

突然の停電でもみんなで一緒にいました。


画像9

準備されているものが当たり前じゃない


仕事の中で1番印象に残っているのは、大人の島留学、島体験の研修に参加したことです。ローカル探究でも研修は行っていましたが、大人の島留学生や島体験生の大人のみなさんと、高校生では出てくる悩みも違っていて、印象に残りました。

また、研修のミーティングにも参加し、参加する側と作る側の両方から研修を見ることができたことも印象的でした。

ミーティングで研修を作る想いなどを知ることができて、単純に研修を作っているのではなく、私たちのことを考えて私たちに合わせながら、作られていることが分かりました。

研修だけでなく、用意されていたシェアハウスも誰かが掃除してくれたことを知り、準備されたものが当たり前ではないんだなと感じました。

そして普段当たり前に受けている授業も先生が準備してくれていたものなんだと考え方が変わりました。

画像5

週に1度のフォローアップ研修

仕事をして毎日感じていたのはやってみなければわからないということです。

台風の影響で急遽、土砂災害のお手伝いに行くことになった時、正直行くときはつらいかもと思っていたのですが、行ってみると

作業自体は大変でしたが今まで関わったことがない方と話すことができ、行ってよかったなと思いました。

やる前からマイナスのイメージを持ってしまうと何も楽しめないと気づき、
これからは何事にも前向きに取り組んで、“まずは行動”というスタンスで頑張っていきたいです。

また土砂災害のお手伝いでは、地域の方や一緒に作業した役場の方から「ありがとう」と感謝の言葉をいただき、その一言でもっと頑張ろうと思えました。

感謝をしっかり伝えることも大切だなと感じました。相手からの感謝も自分の感謝も大切にしていきたいです。


画像10

何気ないところのしあわせ


シェアハウスでは2人1部屋で、あまり話したことのない1年生の子と同じ部屋でした。最初は緊張してお互い話せず、とても気まずかったのですが、好きな歌手や好きなこと、趣味などを話していくうちに意外にも共通点が多いことに気づきました。

段々と距離が縮まっていき、初めのころからは想像も出来ないくらい毎日たくさん話して笑い合える関係までになりました。

同じシェアハウスの先輩もあまり話したことがなく、はじめは不安でしたが、一緒にご飯を作ったり、お菓子パーティーをしたり、ダラダラと話したりと、寮とは違う距離感でなかよくなれました。

仕事のある日は18時過ぎにシェアハウスに着いて、そこから晩御飯を決めて食材を買いに行きます。

時間に余裕があるときは家の周りをお散歩して偶然会った近所の方とお話したり、夕焼けを見たり、近所にある神社や公園で蚊に刺されながらお菓子をつまんだりとのんびりとした時間を過ごしました。

画像12

﨑の木路ヶ埼灯台にて一緒に月を見るエモい時間。

シェアハウスでの暮らしを通してみんなで作る時間の大切さに気づくことが出来ました。

みんなでご飯を作る、みんなで掃除をする、みんなで話す・・・何気ないところにしあわせはあるんだなと思います。これから寮でも、もっとみんなで過ごす時間を大切にしていきたいです。


画像11

これから

今回、普段の学校生活では関わる機会のなかった方々と出会い、色々な視点でものごとを見ることができました。

それは自分にとって大きな変化でした。今までは自分本位なところもあり、1つの見方だけでそのまま突っ走ってしまうことがありましたが、ローカル探究で多くの方と出会って相手の想いを考えることの大切さを学びました。

これからは自分と相手という2つの見方を大切にして、自分の考えと相手の考えのどちらも考えて生活していきたいと思います。


画像11

諸泉さん、今回は記事を書いてくれてありがとうございました!
そして、ローカル探究お疲れさまでした。

今回、高校生目線ではなく地域住民の1人として暮らして感じたことや仕事で学んだこと、できたつながりを大切にしてこれからの高校生活を楽しんでください!



ローカル探究に参画した高校生のインタビュー記事もありますので、ぜひご覧ください!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?