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『みつどもえ』の長期休載

 2024年になって初めて『ロロッロ!』(桜井のりお)を読んだのですが、その時、私はビックリしました。どう見ても、女性が描いた『浦安鉄筋家族』(浜岡賢次)です。

 この『浦安鉄筋家族』は、私は昔にちょろっと読んだだけなのですが、それでもあまりに『浦安鉄筋家族』を思い起こさせる内容で、これは影響を受けていないわけが絶対にありません。直接的なソースこそ見つかりませんでしたが、実際検索すると「感銘を受けた」みたいな話が当たり前のように出てきます。

 で、この機会に検索してみたら、なんと実写ドラマまでやっていました。全然知らなくて今更知りました。


 さて。検索してると、『みつどもえ』が1年3ヶ月ほど何の理由も明かされないまま休載になっていたという話がありました。どうも本当に予告なしでいきなり休載が始まったらしく、様々な憶測まで流れたらしいです。

 この休載、ファンの間では「スランプで描けなくなったのでは」と推定されているらしく、そのソースというのが『浦安鉄筋家族』内の匂わせらしいです。

浜岡賢次『毎度!浦安鉄筋家族 3
巻末作品評

 『毎度!浦安鉄筋家族 3』は『週刊少年チャンピオン』2011年27号~42号掲載分が収録されており、ちょうど『みつどもえ』の休載時期と合致すると言われています。

浜岡賢次『毎度!浦安鉄筋家族 3
32キンポ 丸山ほうれんそう

 では実際のその話を読んでみましょう。確かに漫画家のスランプの話になっています。後輩に対して十三階段ベムがアドバイスするというあらすじです。

浜岡賢次『毎度!浦安鉄筋家族 3
32キンポ 丸山ほうれんそう

 ベムぅぅぅぅぅぅぅぅ…!!!

 『浦安鉄筋家族』は1話完結のギャグ漫画であり、しかも週刊誌連載です。長期連載の宿命として「◯◯までは面白かった。その後はずっとつまらない」みたいな読者の意見がやっぱり出てきているわけですが、それでもこれだけ長期で続けられるのは超人と呼んで差し支えありません。

 そういった漫画から「一度もスランプから脱出していない」といったセリフが出てくるのは、実はとても深いネタであるように思います。(『違国日記』でもそんなような話があったような気がする。)


 さて。そんな『毎度!浦安鉄筋家族』Kindle版の1~5巻が、2024/6/20 23:59までの期間限定で無料になっていました。(※ブラウザ限定)

 無印と元祖も1~5巻が同様…!

 最新シリーズの「あっぱれ」は1~4巻が2024/6/14 23:59まででした。


 本記事を見たのが限定期間の後だった時は、また似たようなチャンスが来るのを待ちましょう。


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