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番外編 スターターキットが意外なところで作られていた!? 後編

みなさんこんにちは!otonari運営局の田中です。いつもotonari回覧板をご覧いただきありがとうございます。
今回は「スターターキットが意外なところで作られていた!? 後編」ということで、前編に続き「にじげん福岡」についてご紹介していきます。
今回もインタビュアーの黒田りささんとともにお送りします!
普段知ることのない就労支援サービスについて語っていただいておりますので、是非ご覧ください。
前編はこちら!▽

五島さんへインタビュー

前回スターターキット制作の裏側としてご紹介したにじげん福岡!
スターターキットは就労支援のお仕事の一つとしてここにじげん福岡にて制作されていましたね。
今回はotonariも大変お世話になっているにじげん福岡代表の五島さんにお話を伺いました!

にじげん福岡 代表の五島雄一郎さん

黒田)先ほどは良い体験ができました。ありがとうございます!改めてにじげん福岡さんについてお話をお伺い出来たらと思います。
それにしても、障がい者支援の施設というとイメージが全然違い、カフェのようなおしゃれな感じですよね!
五島)そうなんですよ。カフェのような雰囲気にしたいと意識して作りました。

にじげんのエントランス

黒田)支援施設というイメージががらっと変わりました!なんだか楽しそうなことをしてる会社だなという印象ですが、他にはどのようなことをされているんですか?
五島)アクリルグッズの制作から梱包や封入、配送などの軽作業のほかに、以前は一般的に働いていた精神的な軽度障がいをお持ちの方が、社会復帰されるためのファーストステップとして、パソコン技能を身につけたり、好きなことを仕事にするための学習ができる場所として提供しています。
黒田)好きなことを仕事にってすごく素敵なキャッチフレーズですね!
五島)実際に「好き」を仕事にするのはとても難しいと思いますが、「そのためにどうしたらいいのか、一緒に考えましょう」というスタンスで、利用者の方の学習サポートをしています。
黒田)確かに「好き」を仕事にするって大変なことだけど、サポートしてもらえることでできる気がしてきますね。
五島)実際に、デザインができる利用者の方で、アイドルのキャラクターデザインをしてグッズ制作やデザインのお仕事が決まった例もあります!
黒田)すごい!
五島)利用者さんもこういったお仕事にワクワクされていて、やりがいを感じられていますね。
他にもうちを利用される前には笑っていなかった方が、好きなことを仕事にする中で笑えるようになって、周りの方から驚かれたということもあるんですよ。
黒田)へ~!すごく素敵なエピソードですね!実際にどういうサポートをなさっているんですか?
五島)イラストや写真、動画編集などそれぞれのプロが在籍しており、利用者さんのご希望に合わせて技術の指導などをやっています。ここにいるスタッフの尾形拓巳さんもプロのカメラマンで、カメラをしたい利用者さんなんかは尾形さんから習いますよ。


こちらがカメラマンの尾形拓巳さん。
インタビュー中に尾形さんが撮ってくれた素敵な1枚

黒田)利用者さんの作品も、見てるだけで笑顔になっちゃいますし、ワクワクしますね。
五島)教えてあげられるスタッフが揃っているので、やる気があればどんどん上達します。ただ、大体1日20人以上の方が利用されるので、自主学習でも頑張っていただいていますね。一日の利用者数は35人を目標にしています。長崎から通所されている方もいるんですよ。
黒田)そんなに遠くから!にじげんさんは九州にはここだけなのですか?
五島)はい、まだ福岡のここだけです。福祉事業所って、グレーなところも多いんです。設備が整っていなかったり、入ってみて仕事ができなかったり。そういう実態が嫌だったので、いい環境でスキルアップを図ってもらったりお仕事をして欲しいなと思って、福祉事業所の中ではNo.1を目指して、店舗も増やしたいと考えています。
黒田)待ってる方がたくさんいるでしょうね。

黒田)五島さんがにじげん福岡をつくるに至ったのは、何かきっかけがあったんですか?
五島)仲のいい友達が福祉関係で働いていて、その人が就労継続支援B型の事業をやっていたんです。私は当時不動産をやっていました。そこで不動産の仕事と福祉の仕事をドッキングさせたら、障がい者の方に対してお仕事の提供ができる上に、その支援をするクリエイターのスタッフを集められたらチラシ作りや欲しいデータ作りなどもこちらでできるしで、組み合わせが良かったんです。それに、私の母も障がいを持っていたということもあり、障がいを持たれている方に対する私のスタンスは、「一般の人と一緒」という扱いです。なので、より良い支援をしたいという志があります。
黒田)いろんなことが重なってにじげん福岡ができたんですね。にじげん福岡という名前はどうやってできたんですか?
五島)これは私が考えた名前なんです。“にじいろ”のコンセプトだったりとか、一昔前でいうサブカルチャー、アニメ調がコンセプトなので“二次元”の意味、また「一次元、二次元、三次元、、」とステップアップしていく中のスタートになる事業所になったらいいなという思いが込められています。
黒田)なるほど、、いい名前!

黒田)otonariアンバサダーとしても、サンプル品を置いてくださってるんですね。
五島)はい。利用者さんもめちゃくちゃ喜んでます(笑)
ポイフルのようなお菓子のサンプル品は人気で、すぐになくなりますね。利用者さんから、「(街中に)otonariたくさんありますね」とご報告いただくこともありますよ。

ウォーターサーバーの上にPLEIADESが!

五島)ちなみにここは、コワーキングスペースとして貸し出しも行っているので福祉事業所以外の顔もあります。誰でも使えるので、そこでレンタルスペースを利用された方がそのまま仕事を依頼してくれたこともあります。
黒田)良い循環!面白いですね。だってにじげん福岡に頼んだらデザインから制作まで全部できちゃうってことですよね?
五島)はい、全部丸投げできます!
黒田)すごいですね!にじげん福岡をこれからどうしていきたい、といった目標はありますか?
五島)まずはこの事業所で満足いただけるサービスを提供したいですね。それができれば利用者さんが溢れてくる。そうしたら支援できる人を増やすために、他の店舗を増やしたいですね。空港線沿いに5店舗くらいが目標です。
黒田)同じ志をもった仲間とも繋がることができそうですよね。福岡ってそういった支援を望んでいる方が多いんですか?
五島)多いと思います。特に、コロナで増えたという背景もあります。
黒田)そうなんですね。これまでは就労支援のお仕事というと、事務作業などちょっとした作業のお手伝いをするというイメージだったんですけど、にじげんさんでは、楽しくてクリエイティブな仕事も目指せるんだということを知れてすごくわくわくしました。最後に、読者の方にPRなどお願いしてもよろしいですか?
五島)お仕事お待ちしております!(笑)
私自身、スタートアップがめちゃくちゃ得意です。スタートアップの経営の中に福祉を取り入れると、比較的安価でお仕事の依頼ができたり、それが社会貢献にも繋がるなどメリットがかなり多いです。思い当たることがあれば、ぜひお待ちしております!
黒田)おおー!みんながハッピーになる仕組み、otonariと一緒ですね!

以上、五島さんへのインタビューでした。
前編・後編とご紹介した、にじげん福岡さんの記事はいかがでしたか?
にじげん福岡の利用者さんの力をお借りして、今日もスターターキットはアンバサダーのもとへ届けられています。
五島さんをはじめとしたスタッフの皆さんの熱い思いが伝わり、今日も一歩ずつステップアップする利用者さんがいます。
にじげん福岡さんは、黒田さんも言っていた、“みんながハッピーになる”施設だと心から感じました。
ぜひ、ホームページから利用者さんの作品などもご覧になってくださいね!

(聞き手:黒田りさ)
(この記事の筆者:otonari運営スタッフ 田中)



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