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休校になったら親子関係が良好になった。④


みて

ぼくスゴイ?

みて

ぼくをみてほしい



2歳半にもなるとずっと回転しつづけて

より高速をめざし

ポップアップテントと戦い

関根勤みたいな

かっこいいカンフーポーズを決めてみたり


とにかく

四六時中かまってちゃんの

息子は無敵であった



長い枝や棒を大事そうに集めては

好意をもったトモダチに

その長いものコレクションを自慢気にさしだす



結果

同等の価値観をもたれるはずはないから

ぽい、無残にも捨てられた



世界は自分と、かあさん、とうさん

プラスそのほかのつぶつぶの人達は


みんな僕と同じキモチ

みんながおもしろがる


みんながうれしくなる

わかってくれるはず


わかってくれないのはいじわるだからだ


の成分であったとおもう



幼稚園にはいったころから

どうやら、おもっていた世界のカタチはちがうらしい

と気付きはじめたようだ



工作のハサミがまちがった場所を切ったり

じゅんばんを待っていたのに抜かされたり

想定とちがうことが起きると

パニックになり

かんしゃくをおこし

大声で泣きつづけた




目の前で順をおって

わたしがゆっくりと説明すると

理解はできる


けれど


幼稚園に母さんはいないのだ


ひとりぼっち

ふあんなココロの反動が

お迎えの時間に炸裂した



一刻もはやく

わたしのもとにかけ寄ろうとする

まだ時間ではないからと引き止める先生

なんとか腕をほどこうと

つばを吐き

噛みつき


そこは野生動物と調教師の修羅場



この場面だけを目にした保護者からは

さまざまなラベリングをつけただろう


粗暴→怒鳴りつけない親→きっとウチの子もやられてる



小学校に入ると

タテ×ヨコ

ほどほど扱いやすいサイズまでに

そろえられることに

なれた子どもたちのなかで


衝動さをあわせもつ

いびつさを持ち続けた子は

より悪目立ちをするようになる



けれど、みんなのココロのなかはわからない

傷ついてもがんばって笑ってるのかもしれないし

ちがうと思うのに「そうだよね」

と合わせて疲れ果てるのかもしれない


保護者と教師のまえでともだちの態度がかわる

ほんとはそんなに優しくないのに!

と息子は最近爆発して

早退した事実をおもいだした


だから、親のわたしも

すこしづつ

受け入れられる人間の数をふやして

この子の世界に足していこうとおもった


親子の経験は

親子で交換もできたりする



孤独感

って


ちいさな地球が

何億個も隣り合わせでならんでるのに


われこそが地球人

このお城のてっぺんに住んでいる

だからとなりは宇宙人



その星に

やぁ、こんにちは

おじゃまだったらごめんなさい


だけど、あなたを知ってみたいし

わたしを知ってほしい


の手紙を出してみるポストを

見つける術をしらないからかもしれない

と考えたりする


ともだちと上手くあそべなかった日

学校でせんせいとぶつかった日

かなしいニュースみた日


そんな感じのことを

息子に

伝えている








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