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世界の人事責任者の見立て

日本では新卒採用の活動が活発化する時期ですね。また、様々な環境変化にともない、転職市場の情報も多様化しています。

企業組織においてもメディアでも「優秀な人材の不足」とか「人財が大事」などという言葉を良く耳にしますが、具体的には一体これはどういうことを表しているのでしょうか、あるいは、良くわからず言ってはいないでしょうか。

今日は、時代を先行く企業人事の考え方、方向性を確認してみましょう。

記事の内容は、グローバル経営層スタディ第20版 最高人事責任者(CHRO)の視点を参照し、独自にポイント絞った超概説としていますので、1分で読めます。

ただし、それなりに深い内容なので、前提知識のある方、さらに気になる方、背景・詳細を知りたい方は、上記レポートを参照されることをお薦めします。
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経営層の求めるコア・コンピテンシーの変化

経営層は2016年には、何よりも数学・科学・コンピューティングの能力に重きを置いていた。

しかし、ここ数年でそのスタンスを180度変え、現在では、求めるコア・コンピテンシーとして、アジリティー、批判的思考力、問題解決力、創造力、共感力、チームワーク、コミュニケーション・スキルが上位にあがっている。

「従業員を仕事で成功に導くには、デジタル・スキルや、いわゆる行動スキルと呼ばれるソフト・スキルを身に着けさせる必要がある」(IBM Global Skills Studyに参加の経営者層)
「多岐にわたるスキルを開発する必要がある」(デンマーク医療企業COO)
「今やテクノロジーやデータは前提条件であるが、適切な質問をして知見を得ることができなければデータを保有する意味はない。したがって、テクノロジーに特化した人財よりも幅広い教養を備えた人財の方が、より重要になるだろう」(米国電子機器メーカーCEO)

事業戦略とデータ戦略の融合

「先導者」的なCHRO( Chief Human Capital Officer - 最高人事責任者)は、直観ではなく証拠に基づくデータを利用した人財管理により大きなリターンを確信している。

大きなリターンとは、職場環境全体の適切な把握、従業員の情緒や行動の可視化によるスキル開発や配置・ローテーションの最適化、より適合性のある従業員体験の創出、など。

CHROは人財(より正確には人財不足)について比較的楽観的

他のCxOが競争優位性には、顧客関係性と人財を同じくらい重要であると考えている一方、CHROはスキルよりも顧客関係性が重要と確信している一面がある。

「今や、CHROの役割は変わり、確かなデータを活用して適切な意思決定を支援する戦略的アドバイザーへの転換が求められている」(スウェーデン医療企業CHRO)

以上、超早送りでお届けしました。 ドラミ

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