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さよなら、ドラえもん。

 電気技術士領域の仕事でも、「やってもらえるかしら?」のリクエストが来れば応えちゃう。
 大工道具が入用の案件も、頼まれたからにはイヤとは言わない。それがオラの流儀。

 オラには各種各様のプロフェッショナルが潜んでる。求められたら「出番だよ」、そう声をかけりゃあ、各界のプロたちが助け舟漕いで駆けつける。たまたまその時に手が空いていればの話だけどな。滅多なことじゃ借りる手が塞がってることはないけどね。

 オラ自身は素人だから、プロほどの請求見積もり出せないが、手伝ってくれるプロたちは片手間だけど元々が職人技もつプロフェッショナルのアルバイト。バイト領域での仕事になるから正規料金は取れないけれど、それでもちょっとした小遣い稼ぎになるとか言って、快く引き受けてくれるのさ。

 オラの仕事は、なんでもかんでも引き受ける便利屋さん。なんでもかんでも引き受けるから、守備範囲は広い代わりに仕事の出来に期待しない顧客もいるさ。なのに終えた仕事に顧客の評価は、いつだって「予想していた以上の出来でした」の『大変よく出来ました』印の花盛り。
 むふふ、だってオラには裏側に、歴としたプロフェッショナルが控えているんだぜい。当たり前の結果なのさ。オラは素人でも、仕事はプロ級、いや、だってプロフェッショナルがやっつけるんだもの。
 お客に「これやって」と頼まれれば、その筋の職人の手を借りて、完璧に依頼事項をこなして見せましょうぞ。

 オラは、ビッグデータをバックボーンに、ビッグダディばりのボディをもった、ヒューマンライクな新世代ロボット。耳を齧られた猫型タヌキ(あれ、逆だったかな? どっちでもいいや、興味ないし)とはレベルが違う。見た目人間だし、感情も人並み以上に操作できる。戸籍も作ってもらったし、社会で独立してやってるし。家庭用コンセントで充電すれば事足りるから食事は不要で風呂も要らない。たまにブロアーで埃を飛ばして中性洗剤で汚れを落としてやればいい。

 オラ、1台いくらで買えるか、ですって?
 いえいえ、オラは売りものではありませんよ。お金出すならオラの仕事をこなすこの腕を買ってちょうだいな。

 オラは便利屋。依頼事項はなんでもこなしてみせまする。

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