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ふたり。

好きな人といて幸せなはずなのに、不安になることがある。
「こんなに幸せでいいのかしら?」

そのように感じたら、危ない。
「こんな幸せ」の渦中にいる自分が、「この幸せに包まれていない自分」の可能性を模索している。ありえない話ではないからつい考えてしまう。

怖いもの見たさってあるけれど、好奇心が手を引くそれと、幸せが崩れていくことに抱く恐怖は違う。

ーー未来はどうなるんだろう?

誰にも明日を見ることはできない。
見れるのは明日に抱く夢だけだ。

そこに、希望はあるか?
怖さを感じていないか?

心もとない足元は、ときに私たちを不安に陥れる。

不安はいちど堰を切ると、栓を抜いた沼みたいに、とめどもなく生命の源が流れ出していく。
不安のスパイラルは、枯れることを知らない泥沼だ。

逆らったって、無駄。
できることなんて高が知れている。

だったら、流れに身を任せるほかない。

そんな時、ひとりより、ふたり。
一緒にいれば、きっとうまくいくさ。

一抹の不安は残しつつも、きっと乗り越えられる。

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