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張り合いのない日々なんていらないよ

子ども達が絶賛発熱している。
リビングに敷いた布団で仲良く寝ている。
部屋には苦しそうに息をする子ども達と私。

看病と言ってもやることはあまりなく。
子どもが生きているかどうかの確認がほとんど。
時々お布団をかけるだけ。
ご飯にゼリーやアイスを渡すだけ。
時々お水を飲もうと促すだけ。

だから私はとても手持ち無沙汰だ。
作りたかった角煮を作ってしまった。
カーテンを洗濯してしまった。
ブログを3本も書いてしまった。
読みたかった小説も1遍読んでしまった。
こうやってnoteを書いてしまっている。

いつもだったらうるさい!なんて言うのに。
もっとテレビの音小さくして!
どうして喧嘩するの!
火が危ないからこれ以上来ないよ!
おもちゃ投げない!
毎日うんざりするほど大きな音が聞こえている。

今はただ苦しそうな呼吸だけ。
テレビの音もとてもか弱くて。
3人でいるのに1人でいるような静けさ。

いつもならもっと自分の時間が欲しい!
家事させて!
休ませて!
本を読む時間をちょうだい!
ひとりにさせて!
毎日願っているのに。

今はなんでも出来る。
誰からも邪魔をされない。
なのにただただ寂しいだけ。

苦しそうな子ども達を見て思う。
こんな張り合いのない日々ならいらないって。
もっとうるさいくらい、面倒なくらい、うざいくらい、元気でいてよ。
笑っていてよ。
それだけなんだよ。

早く元気になってまた遊ぼう。
君たちの好きなご飯を作って食べよう。
テレビを見て一緒に笑おう。
もっともっと笑っていてほしい。
だから早く元気になってね。
静かな部屋で私はひとりごちる。

子どもにお小遣いをあげる気持ちで♡