ビールは芸術だ NORTH ISLAND BEER I.P.A
本能的な直感を信用する
人間も生き物なので、身体が勝手に反応してしまうことがある。
大好きな映画のヒロインが目の前で辛い目に遭うなら、その「悲しい」という気持ちを共有して、
基本的に目から涙という不思議な液体が出るし、
自分の大切な人を傷つけられたら、怒りの感情が何もない場所から溢れ出てきて、
往々にして腕には謎の力が入るものだ。
今回紹介するビールは、醸造主がビールを飲んだ時の、「美味い」という感情から丁寧に生成された芸術、と言っても過言ではないだろう。
NORTH ISLAND BEER
NORTH ISLAND BEERは、北海道は札幌市近郊に工場を構える、江別市(えべつし)在所のSOCブルーイングが醸造するビールブランドである。2003年3月にビール醸造を開始しており、札幌市内にある直営店「Beer Bar NORTH ISLAND」では彼らが造る8種類のビールを飲むことができる。店内の光加減とビールサーバーの均等な並びにわくわくが止まらなくなるのはきっと私だけではない。
その他、全国に取扱店舗があり、オンラインショップも開設しているのでチェックされたい。
醸造するのはふたりのブルーマスター(醸造責任者)である。
彼らはカナダでの修行時代に恩師からある言葉を授かっている。
「beer is art(ビールは芸術だ)」
まずは感じたままに作り、そこから技術的な方面で研鑽をかけて行く、という意味だと私は解釈している。
芸術に携わるのにも基礎的な技術鍛錬が必要であるように、彼らも日々技術面に磨きをかけながら、感情のむいた方に合わせてビールを作る。
感情をビールに混ぜ込み、技術で磨きをかけたそれは、NORTH ISLANDのビール造りそのものを芸術にしている。
現在は、江別産の小麦使用のWEIZEN、道産ホップを用いた限定ビール等、地産の素材を活用したビール造りなどにも取り組んでいる。そんなビールの中でも今回紹介したいのはI.P.Aである。
迫りくる苦味 I.P.A
2008、2009年のジャパン・アジアビアカップにて金賞を受賞しているこのビールはインディアンペールエールで、レギュラービールの中でも最も嗜好性の高いものとなっている。
栓を開けてグラスに注げばすぐにわかる。猛然たるホップと、清爽な柑橘系の香りが芸術的に組み合わさり、非常に特徴のある香りとなっているため、香りが感性を刺激する。グラスを傾け、口の中に流し込まれれば、一思いにホップの大量使用がなされていることに気づき、戸惑い無き真っ直ぐな苦味が口内を刺しまくるのを楽しめる。
まさに芸術性を噛み締めたブルーマスターの思想が滲み込んだ香りと、日々の様々な老廃物を埋没させまいとする暴力的な苦味が一挙に襲う。
一般のI.P.Aも多くの人が苦味を感じやすいようになっているが、
NORTH ISLAND BEERのI.P.Aは苦味を理解しようとする暇など無いと約束できる。
ぶっ飛んだ疲れをお持ちの方にぐびっといっぱいいっていただきたい逸品だ。
自分の直感を信ぜよ
美術館で絵画を見つめた経験、森林の中で限りなく透明な空気を吸い込んだ経験、
そこで感じるままに言葉を発した過去が、
今の感性を形作っているのかもしれない。
良いか悪いかはさておき、
たまにはロジカルではなく直感的に、
素直に良いと思ったものに夢中になるのも悪くない。
大きな北海道にて存在感を放つNORTH ISLAND BEER。
芸術的とも言えるこのビールを、
自分の感ずるままに飲み干してみてはいかがだろうか。
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