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読んで人生感 変わった本 お金編

これまで読んできた本で、人生感が変わった本を紹介していく。
今回はお金編ということで、お金に関する本でまとめてみた。

バビロンの大富豪

表紙の印象から、なにか難しそうな本だなぁと思っていたがよく見るユーチューバーやあらゆるところで名著だとオススメされていたので購入。
読んでみると、世界で最も裕福な都市だったとされる古代都市バビロンの大富豪が登場する小説仕立てになっており、そこの登場人物のやりとりを通してお金について大事なことを学んでいく感じということが分かった。
少し分厚い本だが拍子抜けするほど読みやすくて驚いた。

100年にわたって世界中の人に読み継がれているというとんでも本

古代都市バビロンの時代から、富を築いていくのに必要なことは何一つ変わっていない。中に書かれていることは、現在社会に生きる私たちにとって必要なことばかりだった。

まずは収入の1割は使わずにとっておく「貯金」をこの著書では最も最初に説いている。すべてはここからだ。
ほうっておいたら必要経費とやらは収入と同額まで膨れ上がる。金を使うときはそれが100%使う価値があるものでなくてはならない。
そうして貯めた分は寝かさずに増やす。貯金しているだけでもだめで、しっかりとお金を運用して増やしていくことが必要だと。今でいう資産運用の重要性をこの中でしっかりと説いている。

金持ち父さん貧乏父さん

お金をきちんど勉強したいと思ったら、読んでおいて損はない一冊。
まず内容の密度が最近よくあるマネー本の比ではない。とにかく濃密で、ぎっちりとその教えが詰まっているのだ

本の中で庶民(高給取りなサラリーマンも含む)と金持ちの決定的な差がどこにあるかを説いている。

本書によると、金持ちとは経営者や投資家と言われる人たち。この人たちと、雇われている労働者、サラリーマンと言われている人たちには大きな差がある。
その一つが税金だ。
労働者は賃金からまず税金を引かれて、その後初めて自分の為にお金を使える。これに比べて事業主や投資家は自分に必要な分をまず取った後で税金を納める。(→経費として計上するということが出来る)
この仕組みが圧倒的に労働者を不利にしているのだそうだ。


面白いのが家を持つことについて言っていることがバビロンの大富豪とは全く異なっている点だ。
本書に出てくる金持ち父さんが「家は大きな負債である」と言っている(実際それは間違っていない)のに対し、バビロンの大富豪では

自分の住まいを手に入れた人間は良いことずくめなのです。生活コストは大きく下がり、仕事で稼ぐ金のうち、娯楽や自分の欲求を満足させることに使える額が増えることでしょう。

バビロンの大富豪より

と言っており、家を持つことを強く推奨している点だ。

お金の大学

正直、お金に関して勉強しようと思ったらまず最初に手に取ってほしい本がこれだ。
ここまでであげてきた本は、歴史的な名著ではあり大金持ちになるということはどういうことかということを知るには非常によい本だが、今を生きる私たちに即適用できる内容がつまっているわけではない。
やはり簡単に事業を起こせないし家族もいるのでリスクはおかせない

それに対してこの本は、お金の知識をしっかりつけて将来お金に困らない程度の小金持ちになろうという人に最も最適なものになっている。

中はフルカラーのイラストや図でほとんど構成されており、子供や普段本を読まない人でもすっと読めてしかも理解しやすいようにできている。(正直価格を考えると赤字なんじゃないかと思うほどだ)

内容として貯める・稼ぐ・増やす・守る・使うの5つの力について解説している。
(著者曰く、これらのうちいくつかを紹介している本はあるが、すべてを説明している本というのはほかにないそうだ。)

スタートとしてはやはり何より貯める力だそうだ。
まずは家計の無駄を省く。そしてしっかり稼いだうえではじめて運用などで増やす。そしてしっかり守って賢く使う。このサイクルを回していくのだそうだ。
さらに、運用の利益だけで生活できるようになれば、働かずにしかも資産を減らさずに生活していくことが出来るようになる。そして早々に仕事を辞める。これを「FIRE」というらしい。
「FIRE」単語を始めてちゃんと知ったのもこの本からだった。

年収300万円FIRE 貯金ゼロから7年でセミリタイアする「お金の増やし方」

FIREについてもう少し詳しく知りたいという方におすすめなのがこれだ。
FIREするためには高い年収ではなく支出をどれだけ抑えられるかで決まる。
支出をしっかり抑えさえすれば、年収300万でもFIREは十分狙えるのだそうだ。

ちなみに完全にリタイヤしなくても、週3日働いて後は不労所得で賄うというSIDE FIREをいう言葉をこの本で知った。
これなら誰もが十分に目指せる領域だろう。

具体的な運用方法も示されているが、ここで示されている「米国株のインデックス投資」というのはどのFIRE本を見ても同じようなことが書いてある。
(せいぜい「米国株」か「全世界株」の違いでしかない)
どうやら投資の最適解とやらはとっくに出ているのだろうということも知ることが出来る。

夢と金

こちらは芸人 西野亮廣による2023年に発売されたばかりの新書だ。
むちゃくちゃ読みやすいがひっじょーに重要なことが書かれている。

「夢を叶えるにはお金も必要。お金が尽きると夢も尽きる。」
具体的な「夢」を持った人は、ではどのようにそれを実現していったらよいか。
”機能”で売っていたら価格競争をし続けるしかない。”機能”ではなく”意味”を売る。
フェラーリとプリウスには10倍もの性能差があるのではない。意味がフェラーリにはある。
多くの人が知っているが持っている人が少ないというものは価値が上がる。
顧客は離れるがファンは離れない。コロナ渦でも生き残ったお店にはファンがいて、生き残れなかったお店は顧客しかいなかった。
など。
価格競争から脱出し、商売に意味を見出していかにファンを増やしていけるかをその具体手な方法と共に説いている。
実際に夢を追いかけている人はもちろん、そうでない人が読んでも目からうろこの重要な情報が溢れている。

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